働きやすい職場づくりの事例5選|特徴や取り組むメリット、ポイントも解説

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働きやすい職場づくりの事例5選|特徴や取り組むメリット、ポイントも解説

働きやすい職場づくりは、生産性の向上や離職率の低下、モチベーションアップなど、企業と従業員の双方にメリットをもたらします。従業員の満足度を高めながら自社の成長を目指すために、さまざまな企業の成功事例を参考にして、働きやすい職場づくりに取り組みましょう。働きやすい職場の特徴や取り組む際のポイントも解説します。

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目次

働きやすい職場とは

働きやすい職場とは、従業員が心身ともに健康的な状態で本来のパフォーマンスを発揮し、仕事を通じて自己成長を実現できる職場のことです。評価制度や教育体制、柔軟な働き方が整備されており、従業員同士の良好な人間関係が築かれています。

働きやすい職場の特徴

働きやすい職場のおもな特徴を6つ紹介します。自社の現在の職場環境に当てはまっているか、確認してみましょう。

 

1. 人事評価制度や教育体制が整っている

働きやすい職場では、透明性が高く公平な人事評価制度が確立されています。明確な評価基準により成果が正当に認められ、報酬に反映されることで、従業員のモチベーションが高まります。

また、新入社員研修や資格取得、スキルアップに対する支援など、教育体制が整っている点も特徴です。従業員が自身の成長を実感しやすいため、仕事へのやりがいにつながります。

 

2. 働く時間・場所を選択できる

働きやすい職場では、テレワークやフレックスタイム制を導入するなど、働く時間や場所を選択できる環境が整えられています。従業員一人ひとりが自分に合った働き方を選べると、仕事と私生活の両立であるライフワークバランスを実現しやすくなるでしょう。その結果、従業員の満足度が高まり、人材の定着につながります。

 

3. コミュニケーションが円滑で良好な人間関係が築かれている

従業員同士の人間関係が良好で、コミュニケーションが活発な職場では、業務がスムーズに進みます。また、意見交換や相談が気軽にできる環境であれば、新しいアイデアや企画が生まれやすく、問題解決が迅速です。これにより、従業員のストレス軽減も期待できるでしょう。

 

4. 従業員の健康に対するサポートがある

従業員の健康管理体制が整っていることも、働きやすい職場の特徴といえます。心身の不調やストレスは、従業員のパフォーマンスを低下させる原因です。そのため、健康診断の実施など体の健康に加え、心の健康(メンタルヘルス)も重要視されています。メンタルヘルスへのサポート体制を整えることで、従業員の安心感や企業への信頼感につながります。

 

5. 福利厚生が充実している

福利厚生の充実は、従業員の満足度に大きく影響します。特に育児や介護に関する手当・休暇が充実していると、ライフステージの変化に対応しやすいため、従業員が安心して働き続けられます。

 

6. オフィス環境が整っている

オフィス環境は、業務効率に影響を与えます。空調や照明、設備などが整っていないと、従業員がストレスや疲れを感じやすくなり、本来のパフォーマンスを発揮できずに業務効率や生産性が低下します。

また、従業員の動線が考慮されておらず、業務に集中しにくいレイアウトも改善する必要があります。従業員が快適に過ごせる、使い勝手のよいオフィス環境になるよう整備しましょう。

 

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働きやすい職場づくりに取り組むメリット

働きやすい職場づくりへの取り組みは、生産性や業績の向上、従業員のモチベーションアップなど、企業と従業員の双方にとって多くのメリットを生みます。おもなメリットを4つ紹介します。

 

1. 生産性や業績の向上

働きやすい職場では、従業員が集中して作業に取り組めるため、業務効率が上がります。仕事に対するモチベーションも維持でき、パフォーマンスを発揮しやすくなるので、生産性の向上が期待できます。

さらに、社内のコミュニケーションや意見交換が活発であれば、新しいアイデアや企画が生まれやすくなります。結果的に、企業の成長や業績アップにつながるでしょう。

 

2. 離職率の低下

人間関係が良好で居心地のよい職場をつくり上げることで、従業員のストレスが軽減されます。また、充実した福利厚生やサポート体制が整えば、企業へのエンゲージメントも高まります。その結果、従業員にとって職場が安心して働ける場所になり、離職率が低下します。

 

3. 従業員のモチベーションアップ

成長を実感でき、仕事を正当に評価される環境であれば、従業員は働きがいを感じます。仕事への意欲が高まり、モチベーションがアップするでしょう。またこれにより、生産性の向上も期待できます。

 

4. 企業イメージアップ

働きやすい職場は従業員満足度が高いため、企業のブランドイメージ向上につながります。求職者からも選ばれやすくなり、優秀な人材を確保しやすくなります。

働きやすい職場づくりのポイント

働きやすい職場づくりのために押さえておきたいポイントを紹介します。実際に現場で働く従業員の意見を反映させつつ、自社に合った施策から取り入れてみてください。

 

1. 人事評価・人材育成の制度を見直す

人事評価制度は、評価基準を明確化することが大切です。職務内容や期待される役割に基づいて具体的に評価項目を設定し、どういった行動や成果であれば高評価となるのか、評価基準を明確にします。

また、従業員が納得できるよう、透明性と公平性を重視した評価の仕組みづくりも必要です。客観的かつ多角的な視点から評価できる仕組みを取り入れ、評価後に建設的なフィードバックや面談をおこなうことで、従業員の成長につながります。

人材育成においても、仕事や業務に対して成長実感を得られる仕組みづくりが重要です。資格取得に対するサポートや、スキルアップのためのセミナー・勉強会などを積極的に実施しましょう。

 

2. 従業員のワークライフバランスを推進する

働きやすい職場づくりの一環として、従業員のワークライフバランスを推進しましょう。具体的な施策として、時短勤務やフレックスタイム制度、テレワークの導入などが挙げられます。従業員が生活スタイルに合わせて柔軟な働き方ができる環境が整うと、安心して長く働けるため、人材の定着につながります。

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3. 社内コミュニケーションの活性化を促す

社内コミュニケーションを活発化させるためには、仕事・キャリアについての悩みを相談しやすい環境や、意見を積極的に発言しやすい環境をつくり出すことが重要です。具体的に、次のような施策を検討してみましょう。

<施策の例>

  • 定期的なミーティングを実施する。
  • 部署や役職を超えた交流会を開催する。
  • 気軽に利用できるオープンスペースやオフィスカフェを設置する。
  • フリーアドレス制を導入する。

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4. 健康経営に取り組む

健康経営は、従業員のパフォーマンス維持と組織全体の生産性向上に直結します。従業員の心身の健康を維持・改善する取り組みとして、次のような施策が挙げられます。

<施策の例>

  • 健康診断を実施する。健康診断の費用を補助する。
  • 運動イベントを実施する。
  • 運動器具を設置する。
  • 社員食堂で健康的なメニューを提供する。
  • 産業医や心理カウンセラーによるカウンセリングを実施する。
  • 上下昇降テーブルや立ちミーティングなど、健康に配慮したオフィス家具を設置する。

この他、ワークライフバランスの推進やコミュニケーションの活性化も、従業員の心身の健康によい影響を与えます。

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5. 福利厚生を充実させる

福利厚生の充実は、従業員のエンゲージメント向上に寄与します。なかには、育児や介護に関する手当・休暇、運動施設の利用割引制度など、福利厚生をワークライフバランスの推進や、健康経営につなげている企業もあります。

この他、従業員のリフレッシュのために、休暇や宿泊施設の利用割引制度を設けているケースも。また、オフィスのカフェスペースにウォーターサーバーやコーヒーメーカーを設置するなども福利厚生の一例です。

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6. オフィス環境を改善する

従業員にとって居心地がよく、パフォーマンスが発揮しやすいオフィス環境を目指すため、次の点が整備されているか、確認しましょう。

<レイアウト>

働きやすさを重視したレイアウトを組む際は、コンセプト・ゾーニング・動線の3つが重要です。

▼コンセプト:「部署を超えてコミュニケーションをとりやすい」「業務に集中しやすい」など、従業員の働きやすさや、改善したい課題をベースに設定します。コンセプトを明確化することで、レイアウト決めがスムーズに進みます。

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▼ゾーニング:執務室、役員室、会議室、休憩室といった各スペースを機能・用途ごとに区分けして配置を決めます。また、各スペースに必要な広さも把握しておきましょう。スペースが足りない場合は、会議室と休憩室を兼用する(会議に使用しないときは休憩室として利用する)など、一つのエリアを多用途で活用する工夫も重要です。

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▼動線:人が動く経路である「動線」への配慮は、作業効率の向上につながるため、オフィスレイアウト時に欠かせません。コミュニケーションの促進を重視するのであれば、従業員同士が集まりやすい動線になっているかを意識します。反対に、集中しやすい環境を整えるのであれば、従業員同士の目が合いにくい動線になっているかを考慮しましょう。その他、従業員同士が無理なくすれ違える通路幅が確保されているか、デスクからコピー機や共用備品を管理している場所までアクセスしやすいかなど、スムーズな動線になっているかどうかも確認します。

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<照明>

オフィスの広さに対して、適切な数の照明を設置します。明るいと視認性が上がり、作業がしやすく雰囲気も明るくなります。

<空調>

温度や湿度が一定になるよう調節します。空調が快適であれば、集中力も高まりやすくなります。

<設備>

気軽に利用できる休憩エリアやカフェスペースの設置、植物を取り入れた空間づくりなどは、従業員のリフレッシュに効果的です。また、椅子やデスクなどのオフィス家具も見直しましょう。これらが古い、もしくは体に合っていないと疲労を招き、体への負担になります。座り心地のよい椅子であれば、長時間の使用でも負担が少ないでしょう。

アイリスチトセでは、オフィス家具を数多く取り揃えています。取扱中のオフィス家具は、こちらをご覧ください。

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働きやすい職場づくりの成功事例

働きやすい職場づくりのポイントを取り入れ、課題の解決に成功した企業の事例を紹介します。自社の職場づくりの参考にしてみてください。

 

1. レイアウトでコミュニケーションを活性化|株式会社ポプラ社

児童書を中心に出版を手がける「株式会社ポプラ社」では、オフィス移転を機に、コミュニケーションの活性化や業務効率の向上を目指したレイアウトに変更しました。2フロアだったオフィスをワンフロアに集約することで、部署を超えた円滑なコミュニケーションを実現。

さらに、集中作業エリアやWeb会議ブース、上下可動式の作業台を設置し、業務効率の向上を図りました。社員の意見を反映したレイアウト設計や全社向けの移転説明会実施など、社員に寄り添ったプロジェクト推進により、働きやすい職場が完成しました。

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【インタビュー】株式会社ポプラ社「オフィス移転プロジェクト ~コミュニケーションを活性化させる空間づくり~」

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2. オフィス改装で自由な働き方を実現|福島コンピューターシステム株式会社

業務系のシステム開発をおこなう「福島コンピューターシステム株式会社」では、フリーアドレス制やサテライトオフィスを導入し、従業員の多様な働き方を推進しています。テレワークを基本としながらも、コミュニケーション不足解消のために、全社員が参加できる自由テーマでのトークイベントを定期開催しています。

さらに、1on1ミーティングを増やして社内コミュニケーションを強化し、エンゲージメント向上につなげました。

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【インタビュー】福島コンピューターシステム株式会社「オフィス改装は人への投資 ~自由な働き方がもたらすリクルート効果とは~」

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3. フリーアドレス制の導入でコミュニケーションを活性化|村田機械株式会社

工作機械やデジタル複合機などのメーカーである「村田機械株式会社」は、オフィス改修の際にフリーアドレス制を導入。改修に伴うレイアウト変更で、空間の中心にオープンなコミュニケーションスペースを設け、従業員同士が自然と声かけしやすい環境を整えました。

部署ごとに実施したアンケートでも、「毎回新鮮な気持ちでオフィスに出社できる」といったポジティブな意見が多く寄せられました。

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【インタビュー】村田機械株式会社「フリーアドレス導入で起きたコミュニケーションの変化」

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4. 社内コミュニケーションの強化でオフィスに活気を|フジテック株式会社

エレベータ・エスカレータの専業メーカー「フジテック株式会社」は、横浜支店オフィスをJR横浜タワーに移転したのを機に、コミュニケーションの促進や従業員のモチベーション向上に取り組みました。

移転後はフリーアドレス制を導入し、サテライトオフィスとしても利用できるスペースを設置。他支店の従業員も利用できるため、最初は接点が少ない人もいましたが、徐々にコミュニケーションが増え、雰囲気もよくなっていきました。また、ショートミーティングの実施回数も増加し、移転前の課題であった従業員同士のコミュニケーション不足が改善されました。

従業員のモチベーションアップに関しては、エントランスからオフィスに入る中央通路に、みなとみらいの大さん橋に見立てたデザインを取り入れました。「毎朝気持ち良く出社できるように」との想いが込められており、従業員のやる気につながっています。

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【インタビュー】フジテック株式会社「オフィス移転で生まれた社内の活気」

https://www.irischitose.co.jp/blog/interview/fujitec2/

 

5. オフィスの「見える化」でエンゲージメントを強化|第一カッター興業株式会社

建物の解体を手がける「第一カッター興業株式会社」は、オフィス改装を機に働きやすい環境づくりを進めています。

「誰が、どこで、何をしているのか」が分かるよう、壁をガラスパーテーションに変更し、空間の「見える化」を実現。視覚的な透明性が確保されただけではなく、従業員から役員の姿が見えるようになり、エンゲージメントの強化にもつながりました。

さらに、フリースペースの導入で打ち合わせがしやすくなり、従業員同士のコミュニケーションが活性化しています。

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【インタビュー】第一カッター興業株式会社「オフィス改装が生むエンゲージメントと採用への効果」

https://www.irischitose.co.jp/blog/interview/daiichi-cutter/

働きやすい職場づくりの事例を参考に、職場環境を整えよう

働きやすい職場づくりに取り組むことで、生産性やモチベーション向上など、企業と従業員の双方がメリットを享受できます。働きやすい職場づくりに成功した企業の事例を参考に、制度の見直しや環境の改善を検討しましょう。

オフィスの移転・改装を機に職場環境を整えたいとお考えの場合は、ぜひアイリスチトセにご相談ください。年間1,000件以上の移転・改装実績に基づき、働きやすいオフィスレイアウトの提案から引越しまで、すべてを一括でサポートします。

 

アイリスチトセへのご相談はこちら

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