働きやすいオフィスの特徴は?環境づくりやレイアウト、事例を紹介

オフィスレイアウト・デザイン・設計

Home コラム オフィスレイアウト・デザイン・設計 働きやすいオフィスの特徴は?環境づくりやレイアウト、事例を紹介
働きやすいオフィスの特徴は?環境づくりやレイアウト、事例を紹介

オフィス環境を整えることは、仕事の効率化や社員のモチベーション向上につながります。この記事では、働きやすいオフィスの特徴や、働きやすいオフィスづくりのための設備、環境、レイアウトのポイントを解説し、理想的なオフィスづくりを成功させた企業の事例を紹介します。

オフィス移転チェックリストを無料でダウンロード

オフィス移転に伴い発生する各タスクや申請関係などを、チェックリストにしてまとめました。
いつまで何をしないといけないのかをチェックリストにしていますので、是非ダウンロードいただき参考にしてください。

働きやすいオフィスの特徴

まずは、働きやすいオフィスの特徴を理解し、現在のオフィスと比較することが重要です。働きやすいオフィスの特徴を押さえておきましょう。

 

1. 整理整頓されている

あるべき場所にあるべきものが管理されている環境では、必要なものがすぐに見つかり、無駄な時間が発生しにくくなります。さらに、ペーパーレス化の導入などの工夫も整理整頓につながります。オフィスの共有部分だけでなく、個人のデスク周りや床などが整ってきれいであれば、より働きやすい環境になります。

 

2. 作業効率を上げるツールが導入されている

作業効率アップのためのツールを積極的に導入しているオフィスも働きやすいといえます。事務作業の簡略化や仕事の管理が可能なツールを導入することで、作業時間を短縮でき、作業効率がアップするだけでなく、従業員の負担も軽減できるでしょう。

 

3. オフィス用品が充実している

オフィス用品が充実していることも働きやすさに関係します。日常の業務で使用する備品が整っていると、従業員が不便を感じることが少なく、作業効率も向上しやすくなります。

また、オフィス用品が整理整頓された状態を維持することも重要です。

 

4. コミュニケーションをとりやすい環境が整っている

役職や部署にかかわらずコミュニケーションがとりやすいことも、働きやすいオフィスの特徴です。コミュニケーションが活発になれば、社内の人間関係も良好になり、さまざまな視点からのアイデアアイディアが生まれやすくなります。その結果、生産性の向上につながります。また、毎日座席を選ぶフリーアドレス制の導入も、部署の垣根を超えたコミュニケーションの機会を増やすきっかけになるでしょう。

関連記事▼

【事例あり】フリーアドレスとは?メリット・デメリットや成功させるポイント

 

5. 従業員がリラックスできるスペースがある

オフィス内にリラックススペースを設けることも、従業員の働きやすさにつながります。休憩や隙間時間にほっと一息つける空間があれば、疲労解消とともに気分をリフレッシュでき、休憩後の仕事もはかどりやすくなります。

 

働きやすいオフィスのメリットとは

働きやすいオフィスがなぜ重要なのか、オフィス環境を整えることでどのようなメリットが得られるのかを解説します。

 

社員のモチベーションが向上する

働きやすいオフィスをつくることは、従業員のモチベーション向上につながります。会社が働きやすいオフィスを提供することで、従業員は「会社は自分たちを大切にしてくれている」と感じ、満足度が高まります。そして、会社に貢献したいと思う従業員が増えれば、生産性も向上しやすくなります。また、長く勤務したいと思う従業員も増え、離職率の低下につながります。

 

作業効率がアップする

作業効率の向上も働きやすいオフィスの重要なメリットです。たとえば、書類などが整理整頓されたオフィスでは、必要なものがすぐに見つかり、作業効率がアップします。一方、整理整頓されていないオフィスでは、必要な書類を探すのに時間がかかり、作業が中断されるため、ストレスを感じることがあります。

働きやすいオフィス環境に整えることで作業効率が向上し、その結果、生産性がアップする点もメリットです。

 

働きやすいオフィスづくりのポイント【設備・環境】

働きやすいオフィスをつくるためには、設備や環境の改善が重要です。従業員のモチベーションや作業効率が向上するオフィスづくりのポイントを紹介します。

 

1. 照明や空調設備を整える

オフィス内の照明や空調設備を整え、働きやすい環境をつくりましょう。照明においては、スペースやオフィスの雰囲気に合わせることが大切です。オフィスに適した照明は次の2つです。

昼光色 明るい照明。集中力を高めたいデスク周りに向く。
昼白色 暖かみを感じさせる照明。リラックスした雰囲気を演出したい休憩スペースやコミュニケーションスペースに向く。

調光・調色ができる照明を用いれば、用途やシーンに応じて最適な照明環境をつくり出すことができます。

さらに、温度や湿度の管理といった空調設備も整えておくことで、従業員がストレスを感じにくい快適なオフィス空間が実現します。

関連記事▼

これでオフィスの照明選びに迷わない!照明の種類・特徴から工事の流れまで解説

 

2. ラウンジなどの休憩スペースを設ける

休憩スペースにカフェや仮眠室を設けるなどの工夫をすることで、よりリラックスやリフレッシュに適した環境をつくることができます。休憩スペースのインテリアやレイアウトは、従業員の意見を取り入れるのも良いでしょう。場所が確保できない場合は、パーテーションでワークスペースと休憩スペースを区切る工夫も検討してみてください。

 

3. オフィス家具にこだわる

働きやすさを重視するなら、オフィス家具にもこだわりたいところです。体に負担がかからない姿勢で仕事に取り組めるデスクや椅子を取り入れてみましょう。

また、クッション性が高く座り心地の良い椅子であれば、長時間の作業でも体の負担が軽減され、高さ調節が可能なデスクや椅子であれば、使う人の身長に合わせて調整できます。機能面はもちろん、オフィスの雰囲気に合うデザインかどうかのチェックも大切です。

関連記事▼

オフィス家具の設置でコストパフォーマンスが高い方法とは|家具の選び方を解説

アイリスチトセでは、さまざまな要望に合わせたオフィス家具を数多く取り揃えています。取り扱い中のオフィス家具は、こちらで詳細をご確認ください。

https://www.irischitose.co.jp/products/office/

 

働きやすいオフィスづくりのポイント【レイアウト】

オフィスレイアウトは、従業員の働きやすさに大きく関係します。働きやすいオフィスレイアウトにするためのポイントを見ていきましょう。

 

1. コンセプト・ゾーニング・動線を考える

オフィスレイアウトを組む前に、次の3つを考えておきましょう。

①コンセプト

コンセプトの明確化は、レイアウトを決めるための軸になります。従業員の働きやすさをベースに、「コミュニケーションがとりやすい」「自由な働き方を選べる」など、わかりやすいコンセプトを設定しましょう。

関連記事▼

オフィスデザインはコンセプトが重要!理由や決め方とは

 

②ゾーニング

執務室、役員室、会議室、保管室、休憩スペースなどの各スペースがどのくらい必要なのかを把握した上で、必要な場所のゾーニングを行います。また、それぞれの場所がオフィス内に配置できるかどうかの確認も合わせて行いましょう。スペースが足りない場合は、昼休憩の時間のみ会議室を休憩スペースとして開放するなど、1つのスペースを多用途で活用する工夫が必要です。

関連記事▼

オフィスのゾーニングで働きやすい環境を実現!レイアウトの決め方を解説

 

③動線

オフィス内での人の移動経路である動線を簡素化することで効率性が向上するため、業務内容に合わせて動線を工夫しましょう。コミュニケーションを重視するのであれば、人が自然と集まりやすい動線になっているか、反対に仕事への集中を重視するのであれば、目が合いにくい動線になっているかを確認します。

また、ゴミ箱やコピー機、コーヒーメーカーなどのオフィス共用品がまとめて設置されている「マグネットスペース」と、作業スペースとの距離や位置関係が適切かどうかもチェックしておくと、作業効率の向上につながります。

関連記事▼

オフィスの動線計画でおさえておきたいポイント|企業の成功事例も紹介

 

2. 執務室のレイアウト・内装を決める

コンセプト、ゾーニング、動線を考えたら、執務室のレイアウトや内装を決めましょう。執務室に適した主なレイアウトは次の3つです。

対向型 デスクに向かい合わせて島をつくるレイアウト。スペース効率が良い。
同向型 デスクや椅子を同じ方向に並べるレイアウト。従業員同士の視線が重なりにくい。
クロス型 デスクを縦と横に交差させて設置するレイアウト。動線の固定化を防ぎやすい。

関連記事▼

おしゃれで機能的なオフィスレイアウトとは?基本ポイント解説と事例紹介

 

3. 会議室のレイアウト・内装を決める

会議室には、オープンタイプとクローズドタイプの主に2種類があります。

オープンタイプ 扉や壁で囲まれておらず、会議スペースとも呼ばれる。開放感があるため気軽に利用しやすい。ちょっとしたミーティングや相談に向く。
クローズドタイプ 1つの部屋として区切られている。機密性の高い情報を取り扱うミーティングに向く。

また、会議室内のレイアウトには次のような種類があります。

  • 口の字形式
  • コの字形式
  • 島型形式
  • 対面形式
  • スクール形式
  • シアター形式

関連記事▼

会議室の6つのレイアウト事例|特徴・寸法・おしゃれな家具もご紹介

 

4. 休憩スペースのレイアウト・内装を決める

従業員が仕事から離れてリフレッシュやリラックスできるよう、次のような項目を意識してみましょう。

  • 一人で休めるスペースをつくる。
  • 気持ちが落ち着き、居心地の良い雰囲気を演出するインテリアを選ぶ。
  • カフェスペースやコーヒーメーカーを用意するなど、従業員の気分転換を意識する。

関連記事▼

オフィスにリフレッシュルームを設置する際のポイントとは|成功事例も紹介

 

働きやすいオフィスの事例

最後に、働きやすいオフィスづくりに成功した企業の事例を紹介します。気になるポイントは、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

 

第一カッター興業株式会社

建物の解体を行う第一カッター興業株式会社は、エンゲージメントの強化や働きやすさの重視を目的にオフィスを改装しました。誰がどこで何をしているのかがわかるように、役員室や会議室などの壁をガラスパーテーションにしました。

また、上下昇降デスクを導入してスタンディングワークを促進し、健康と会話が生まれやすいABW(Activity Based Working)のレイアウトも意識しています。さらに、フリースペースを導入することで、打ち合わせが自由にできるようになり、コミュニケーションが活性化しました。

第一カッター興業株式会社のインタビュー記事はこちら

 

福島コンピューターシステム株式会社

業務系のシステム開発をはじめ、制御・組込系のシステム開発を行っている福島コンピューターシステム株式会社は、新型コロナウイルスの流行拡大をきっかけに、働き方や環境を整えるための改装を行いました。本社オフィスではフリーアドレスを採用し、コワーキングスペースも契約してサテライトオフィスを設けました。これにより、リモートワークやテレワークなど、多様な働き方への対応が可能になりました。

その他、オフィスの席数を減らし、空いたスペースにリラクゼーションエリアを開設したことで、リラックスできる空間やコミュニケーションが取りやすい空間が生まれました。さらに、リモートワークによるコミュニケーション不足を解消するため、イベントや1on1ミーティングも行っています。

福島コンピューターシステム株式会社のインタビュー記事はこちら

 

従業員が働きやすいオフィスづくりへ

働きやすいオフィスにすることは、作業の効率化や従業員のモチベーション向上につながり、結果的に業績の向上にも寄与します。今回紹介した働きやすいオフィスをつくるための設備・環境やレイアウトのポイントを押さえ、従業員満足度の高いオフィスを目指しましょう。

オフィスの移転・改装を機に、働きやすい環境づくりに取り組みたいのであれば、アイリスチトセにご相談ください。年間1,000件以上の移転・改装実績に基づき、「計画・設計」のみならず、「内装工事」から「引越し」まで、すべてを一括でサポートします。働きやすいオフィスに欠かせないオフィス家具もご提案いたします。ご相談はこちら

オフィス移転・内装にお悩みなら…
まずは、お気軽にお問い合わせください。

年間1000件以上にも及ぶオフィス移転・改修実績があるアイリスチトセでは、レイアウトのプランニングから引っ越しまでをトータルでサポートいたします。企業ごとに抱える悩みに寄り添い、グループの総合力で課題を解決いたします。オフィス移転、レイアウトの際はお気軽にご相談ください。

Related