パーテーション工事にかかる費用とは?種類別の相場や設置事例を紹介

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パーテーション工事にかかる費用とは?種類別の相場や設置事例を紹介

オフィスには、効率的なスペースの活用や快適な環境づくりが求められています。限られたスペースを有効活用し、従業員が働きやすい環境を実現するためには、パーテーションを設置する方法があります。

オフィス空間にパーテーションを設置する際には、パーテーション工事が必要です。パーテーション工事には費用がかかるため、予算内でおさえられるよう、事前に相場を把握しておくことが大切です。

本記事では、パーテーション工事の概要や工事費用の相場をご紹介します。工事費用は、パーテーションの種類によって変動します。パーテーションの種類ごとの特徴や材料費も紹介するので、予算内で快適な空間を実現しましょう。

 

この記事の要約

  • パーテーション工事の総額は10坪で50〜150万円、20坪で100〜250万円が目安となり、材料費が半分前後、施工費が材料費の3〜5割、諸費用が1〜2割という内訳で構成される
  • 工事が必要になるのは天井まで仕切る施工型で、1枚1〜5万円の設置型と違い、施錠や遮音を前提とした個室をつくれる
  • 材料費の1枚単価はアルミが12,000〜18,000円、スチールが22,000〜80,000円、ガラスが14,000〜80,000円、造作壁は1㎡あたり20〜25万円と、素材によって差が大きい
  • 施工型はレイアウト変更時に取り壊しが必要で、端部の加工パネルは移設できず、造作壁は基本的に再利用が難しい
  • 天井まで仕切るハイパーテーションは消防法や建築基準法の基準を満たす必要があり、条件によっては着工7日前までに防火対象物工事等計画届出書の提出が求められる

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目次

パーテーション工事にかかる費用

パーテーション工事の見積書は、材料費・施工費・諸費用の3つに分かれます。材料費が総額の半分前後を占め、そこに材料費の3〜5割にあたる施工費が乗り、さらに廃材処分費や運搬費、養生費といった諸費用が1〜2割加算される構造です。手元の見積書を評価するときは、この3区分が明記されているかどうかを最初に確かめてください。

稟議書に概算を書く場面では、坪数から逆算する方法が使えます。10坪を区切る工事で50〜150万円、20坪で100〜250万円、30坪で150〜400万円というレンジを押さえておけば、役員への説明に耐える金額を提示できるでしょう。レンジの下限はアルミパーテーションで最小限に仕切った場合、上限はガラスや造作壁を使い、扉や配線工事を伴う場合に近づきます

区切る規模 総額の目安
1㎡あたり 1〜10万円
10坪程度 50〜150万円
20坪程度 100〜250万円
30坪程度 150〜400万円

 

パーテーションの種類ごとの特徴と材料費の相場

パーテーションは床に置くだけの設置型と、天井や床に固定する施工型に大きく分かれます。

 

【関連記事】【オフィス向け】パーテーションの種類と特徴、設置するメリットを徹底解説 – IRISTORIES – アイリストーリーズ

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【設置型】パーテーション

設置型は工事を伴わないため、1枚1〜2.5万円の材料費だけで導入できます。高さは120〜180cm程度が主流で、執務席の視線を遮ったり、打ち合わせスペースの範囲を示したりする用途に向いています。天井との間に隙間が残るので、遮音性やセキュリティの面では課題が残ります。会話の内容を守る必要がある部屋には別の選択肢を検討してください。

 

【施工型】パーテーション

施工型は天井まで仕切るため、施錠や遮音を前提とした個室をつくれます。材料費は1枚あたり1.2万円台からが目安で、パネル枚数と扉の仕様が総額を左右します。天井や床に固定する工法上、賃貸オフィスでは退去時の撤去が原状回復の対象になる点に注意が必要です。撤去費を含めた総コストで判断すると、稟議後の想定外の出費を防げます。

 

◾️アルミパーテーション

アルミパーテーションは、フレーム部分がアルミ製のパーテーションです。パネル部分は、ブロックタイプやガラスタイプ、スチールタイプ、オープンタイプなどバリエーションが豊富です。

芯材にはペーパーコアと呼ばれる紙材が使用されており、軽量で施工しやすい特徴があります。一方で、遮音性や断熱性は低い傾向があります。

アルミパーテーションの材料費は、施工型の中でもリーズナブルで、1枚当たり12,000~18,000円程度です。

ただし、施工型パーテーションは工事が必要になるため、設置には工事費用が別途必要となります。

 

◾️スチールパーテーション

スチールパーテーションは、スチールのフレームに2枚のパネルを使用したパーテーションです。

パネルの表面には、さまざまなデザインやカラーのシートを貼り付けることが可能です。パネルに企業を象徴するコーポレートカラーを取り入れれば、ステークホルダーに企業の意図が伝わりやすく、ブランディングの強化にもつながるでしょう。

また、スチールパーテーションはフレームが隠れるため、継ぎ目が目立ちません。遮音性や断熱性は、アルミパーテーションよりも高い傾向にあります。

材料費は、1枚当たり22,000~80,000円程度です。材料費に加え、工事費が必要です。

 

◾️ガラスパーテーション

ガラスパーテーションは、パネル部分がガラス製のパーテーションです。従来品はパネル部分が透明なので、支柱が目立ちやすい側面がありました。しかし、近年は支柱がないガラスのみのタイプも登場しています。

ガラスの種類は、透明や半透明、すりガラスなどさまざまです。ガラスパーテーションは一見間仕切りがあるように見えないため、開放感があり、洗練されたイメージを演出できます。

ただし、アルミパーテーションやスチールパーテーションに比べると、価格が高い傾向にあります。材料費は、1枚当たり14,000~80,000円程度です。工事の際には材料費に加え、工事費が必要です。

 

【関連記事】ガラスパーテーションとは?オフィスで人気の秘密やメリットなどをまとめて解説 – IRISTORIES – アイリストーリーズ

 

◾️造作壁

造作壁とは支柱となる軽量鉄骨に石膏ボードを貼り付け、壁紙や塗装で表面を仕上げる壁のことです。

ほかのパーテーションに比べて遮音性が高く、デザインの自由度も高いため、おしゃれでスタイリッシュな空間を実現できるでしょう。

造作壁の材料費は施工型のなかでも高額で、1平米当たり20~25万円程度です。ほかの施工型と同様に、実際の導入時は材料費に加えて工事費が必要です。また、造作壁は施工期間が長く、一度設置すると再利用や組み替えができない側面もあります。

そのため、将来、従業員数や組織の変更に伴ってレイアウトを見直す可能性がある場合は、移設や再利用のしやすさも含めて、ほかのパーテーションと比較しましょう。

 

パーテーション工事で空間を仕切るメリット

パーテーション工事で空間を仕切るメリットをご紹介します。

 

◾️セキュリティを確保できる

メリットの一つは、セキュリティ対策を強化できることです。

オフィスでは、多くの場面で個人情報や機密情報が含まれる書類が扱われています。特にオープンスペースでは、第三者による盗み見のリスクが増加するため、注意が必要です。重要な情報が漏洩すると、企業に大きな損害をもたらす可能性があります。

オフィスでは、情報漏洩を防ぐための対策が不可欠です。パーテーション工事によって空間を区切ることで、物理的に視線を遮断できるため、セキュリティの強化につながります。

 

◾️快適なオフィス環境を実現できる

パーテーションで視線や音の影響を抑えることで、従業員が業務に集中しやすい環境を整えられます。

また、遮音性の高いパーテーションを採用すれば、会話が周囲へ伝わりにくくなり、会議や面談を行いやすくなります。

 

◾️オフィスのデザイン性が高まる

おしゃれなオフィスを実現するには、改装するのも一つの方法ですが、高額な費用がかかることが課題です。

そこでおすすめはパーテーション工事です。デザイン性の高いパーテーション工事は、オフィスの雰囲気を大きく変える要素となります。

たとえば、ガラスパネルを使えば圧迫感を抑えながら空間を仕切れますし、木目調のパネルなら温かみのある落ち着いた印象になります。コーポレートカラーを部分的に取り入れれば、企業のブランドイメージをそのまま空間に反映することも可能です。来訪者に与える印象と、従業員にとっての居心地の良さの両方を考えながら選ぶことがポイントになります。

デザイン性の高いオフィスは、採用面でも効果が期待できます。働く環境を重視する求職者は増えており、オフィスの印象が応募の後押しになるケースも少なくありません。日々その空間で過ごす従業員にとっても、満足度を左右する要素になります。

 

パーテーション工事で空間を仕切る際の課題

オフィス空間をパーテーション工事で間仕切りすると、セキュリティの強化やデザイン性の向上などのさまざまな効果が期待できます。一方でパーテーション工事にはいくつか課題があるため、事前に対策を検討しておく必要があります。

 

◾️設置後は移動が難しい

オフィスでは従業員の増減や組織の変更、新たな働き方の導入などにより、レイアウトの変更が必要になるケースがあります。

しかし施工型パーテーションの場合、レイアウトを変更する際には解体・再施工が必要になります。

多くの部材は移設に利用できますが、パーテーションの壁側や端部で使用されていた加工パネルは移設できません。特に造作壁は、ビス外しやクロス剥がしなどが必要になるため、基本的には移設が困難です。

将来的にレイアウトを変更する可能性がある場合は、施工型ではなく、設置型を検討した方がよいでしょう。

 

◾️法令や規制を満たす必要がある

パーテーション工事には、法令や規制の縛りがあるため、企業側のすべての要望を満たせるとは限りません。例えば、天井までの高さがあるハイパーテーションは、消防法や建築基準法が定めた基準を満たす必要があります。

天井まで仕切るハイパーテーションの設置が、指定防火対象物等における間仕切り壁の変更にあたり、かつ建築基準法の確認申請を必要としない工事である場合は、火災予防条例に基づき、工事着手の7日前までに管轄消防署へ防火対象物工事等計画届出書を提出する必要があります。なお、天井に達しない間仕切り壁(ローパーテーション等)の設置であれば、届出は不要です。また、建築基準法では、建築基準法施行令で廊下の幅や、居室の各部分から避難階または地上に通ずる直通階段に至る歩行距離などの基準が定められています。

従業員の安全を守るためには、万が一の事態に備えて速やかに避難できる環境を整備することが重要です。法令や規制が定めた基準を満たさない場合、パーテーション工事を実施することは許可されません。

参考:防火対象物の工事等計画の届け出をしよう | 東京消防庁

参考:建築基準法施行令|e-Gov法令検索

 

パーテーション工事の費用を抑える5つのコツ

予算内に収める手段は、仕様の調整と発注の進め方に分かれます。ここでは、パーテーション工事の費用を抑える5つのコツを解説します。

 

 

用途に応じて素材を選ぶ

全区画を同じ素材で揃えず、部屋ごとに必要な性能を割り当てると総額が下がります。遮音を重視する役員室や面談室にはスチール、書庫や作業エリアにはアルミという配分なら、1枚2.2〜8万円と1.2〜1.8万円の単価差がそのまま削減額になります。用途の優先順位を先に決めることで、業者の提案にも判断基準を持って向き合えます。

 

ローパーテーションと組み合わせて工事範囲を絞る

施工型で仕切る面積を減らせば、工事費は直接的に下がります。個室が必要な部分だけを天井まで区画し、視線の遮りで足りるエリアは1枚1〜2.5万円のローパーテーションで対応する方法です。設置型は工事を伴わないため、増員や席替えのたびに自社で並べ替えられます。区切りたい理由が「音」か「視線」かを整理すると、この切り分けが具体化します。

 

既製品サイズに合わせてレイアウトと仕様を統一する

パーテーションは既製品サイズで発注すると、特注加工費が発生しません。天井高が標準の2.4〜2.7mに収まる物件なら、規格パネルで大部分をカバーできます。パネル幅に合わせて区画の寸法を決め、扉の仕様も部屋ごとに変えず揃えると、部材の種類が減って単価も交渉しやすくなります。レイアウト図を引く段階から、この制約を設計に織り込んでおきましょう。

 

既存パーテーションの移設・中古パネルを活用する

すでに保有しているパネルの移設や、中古品の活用で材料費を圧縮できます。施工型のアルミパーテーションは総壁面積1㎡あたり24,530円(税込/運賃・搬入・諸経費別)からが公開価格の一例で、中古パネルを使えばここからさらにコストを抑えられます。ただし中古は在庫の色や仕様に制約があり、追加分と色味が揃わない場合もあります。まとまった面積を一度に確保できるかどうかを、業者に在庫状況ごと確認してください。

 

同一条件で3社以上の相見積もりを取る

相見積もりは3社以上、かつ同じ条件で依頼すると比較が成立します。区画の寸法、素材、扉の数と仕様、天井高、工事希望日を1枚の依頼書にまとめて各社へ渡す形が効率的です。条件を揃えないと、安く見える見積書が実は諸費用を含んでいないだけという事態が起こります。3社の内訳を並べることで、材料費と施工費のどちらに差があるのかも見えてきます。

 

パーテーション工事の業者を選ぶ基準

パーテーション工事の業者選びは、提示金額の安さだけで決めると後の追加費用につながります。次の4点を同じ物差しで比べると、担当者の立場でも根拠を持って推薦できます。

 

自社施工の範囲を確認する

設計から施工までを自社で担う業者ほど、中間コストと責任の所在が明確になります。パーテーション工事の施工費は材料費の3〜5割を占めるため、この工程が何社を経由するかで総額が変わります。窓口だけを担い、施工を外部に委託する業者では、現場での仕様変更の判断に時間がかかる場合もあります。問い合わせの段階で、設計・施工・申請の各工程をどこが担当するのかを聞いておきましょう。

 

法令申請の実績を確かめる

天井まで仕切る工事では、消防法と建築基準法への対応力が業者の差になります。スプリンクラーや煙感知器の移設が必要かどうかを現地で判断し、必要な申請まで案内できる業者なら、着工後の手戻りを避けられます。実績を確かめるときは、自社と同じ規模・用途の事例を挙げてもらう方法が有効です。クリニックやコールセンターのように区画が業務要件となる業種では、同業の施工経験があるかどうかも判断材料になります。

 

見積書の内訳を比較する

信頼できる見積書は、材料費・施工費・諸費用が分かれて記載されています。パネルの枚数と1枚単価、扉の種類と数、廃材処分費や運搬費までが読み取れる書式なら、金額の妥当性を自分で検証できます。「工事一式」とだけ書かれた見積書は、諸費用が1〜2割上乗せされる段階で総額が動くおそれがあります。内訳の粒度が揃っていない場合は、他社と同じ書式での再提出を依頼してください。

 

保証と保守の範囲を見る

施工後の不具合対応と、将来の移設・撤去まで引き受けられるかを確認します。パーテーション一度設置すると簡単には動かせず、レイアウトを変えたいときには工事が必要になります。同じ業者が継続して対応できれば、既存パネルの移設で材料費を抑える選択肢も残ります。賃貸オフィスでは退去時の撤去も必要になるため、原状回復までの見通しを聞いた上で発注先を決めると安心です。

 

パーテーションを施行したオフィスの事例

施工事例を確認すると、素材ごとの見え方や空間の区切り方を具体的に把握できます。自社の用途や課題に近い事例を参考に、設置後のオフィスをイメージしてみましょう。

◾️【ガラスハイパーテーション】アイリスグループ目黒オフィス

アイリスグループ目黒オフィスは、東京都品川区にあるアイリスグループの新オフィスです。目黒オフィスは、2023年3月に新設しました。

オフィスのワークスペースには、オープンスペースを採用し、会議室を設置しています。ガラスハイパーテーションを設置し、開放的で透明性の高い会議室を実現しました。

アイリスグループ目黒オフィス

◾️【スチールパネル】フジテック株式会社 横浜支店

フジテック株式会社横浜支店は、神奈川県横浜市にあるオフィスです。2020年8月の移転を機に、オープンスペースを導入しました。オープンスペースは、ワークスペースと研修室を兼ねています。

従業員が仕事と研修を上手く切り替えられるよう、スチールパネルを設置し、ワークスペースと研修室を間仕切りしました。スチールパネルには、横浜の風景がデザインされています。

フジテック株式会社 横浜支店 | オフィスデザイン・レイアウト事例

 

まとめ:パーテーション工事で快適なオフィス空間を実現しよう

オープンスペースを導入するオフィスが多いなか、開放的な空間ならではの課題も浮き彫りになっています。オープンスペースの課題を解消するためには、パーテーション工事を実施して空間を間仕切る方法があります。

パーテーションには設置型と施工型があり、工事が必要になるのは施工型です。パーテーション工事の費用は、パーテーションの種類によって異なります。大がかりな工事が必要になる造作壁は、費用が高額になる傾向があります。

自社に適したオフィス空間を実現するためには、オフィスデザインや工事の実績が高い業者を選ぶことが大切です。アイリスチトセでは、多くのオフィスのデザインを手がけております。自社の要望に沿ったプランを提案させていただきますので、ぜひご相談ください。

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