パーテーション工事とは?工事にかかる費用や設置事例を紹介

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パーテーション工事とは?工事にかかる費用や設置事例を紹介

オフィスには、効率的なスペースの活用や快適な環境づくりが求められています。限られたスペースを有効活用し、従業員が働きやすい環境を実現するためには、パーテーションを設置する方法があります。

オフィス空間にパーテーションを設置する際には、パーテーション工事が必要です。パーテーション工事には費用がかかるため、予算内でおさえられるよう、事前に相場を把握しておくことが大切です。

本記事では、パーテーション工事の概要や工事費用の相場をご紹介します。工事費用は、パーテーションの種類によって変動します。パーテーションの種類ごとの特徴や材料費も紹介するので、予算内で快適な空間を実現しましょう。

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パーテーション工事とは

まずは、パーテーション工事がどのような工事なのかを確認しておきましょう。パーテーション工事とは、空間を仕切るために実施する工事です。内装工事の一つで、「間仕切り工事」と呼ばれることもあります。

オフィススペースには限りがあるため、スペース効率が悪い、プライバシーを確保できないといった課題を抱える企業も少なくありません。

このような課題は、パーテーション工事で解消できる可能性があります。適切な計画とデザインによるパーテーション工事で、機能的かつ快適な空間を実現できるでしょう。

パーテーションは、大きく分けると設置型と施工型の2種類があります。設置型は工事が不要で、設置や移動が容易なタイプです。一方、施工型は工事が必要になります。

パーテーション工事にかかる費用

パーテーションには、デスクトップパネルやローパーテーションなど工事が不要なタイプもあります。これらのパーテーションを設置する際は、材料費だけで済みます。

一方で施工型のパーテーションを設置する際には、工事費用が必要です。

パーテーション工事の費用は、おもに材料費と工事費で構成されています。材料費はパーテーションの種類によって異なり、工事費は業者や施工方法によって変動するため、見積もりを依頼して確認することが重要です。

パーテーションの種類ごとの特徴や材料費の相場については、次の見出しで詳しくご紹介します。

【施工型】パーテーションの種類ごとの特徴と材料費の相場

施工型パーテーションの種類は、次のとおりです。

  • アルミパーテーション
  • スチールパーテーション
  • ガラスパーテーション
  • 造作壁

材料費は、パーテーションの種類によって異なります。費用の安さを重視し過ぎると、機能性や快適性が損なわれる可能性があるため、コストと材質のバランスを見極めることが大切です。

 

◾️アルミパーテーション

アルミパーテーションは、フレーム部分がアルミ製のパーテーションです。パネル部分は、ブロックタイプやガラスタイプ、スチールタイプ、オープンタイプなどバリエーションが豊富です。

芯材にはペーパーコアと呼ばれる紙材が使用されており、軽量で施工しやすい特徴があります。一方で、遮音性や断熱性は低い傾向があります。

アルミパーテーションの材料費は、施工型の中でもリーズナブルで、1枚当たり12,000~18,000円程度です。

ただし、施工型パーテーションは工事が必要になるため、設置には工事費用が別途必要となります。

 

◾️スチールパーテーション

スチールパーテーションは、スチールのフレームに2枚のパネルを使用したパーテーションです。

パネルの表面には、さまざまなデザインやカラーのシートを貼り付けることが可能です。パネルに企業を象徴するコーポレートカラーを取り入れれば、ステークホルダーに企業の意図が伝わりやすく、ブランディングの強化にもつながるでしょう。

また、スチールパーテーションはフレームが隠れるため、継ぎ目が目立ちません。遮音性や断熱性は、アルミパーテーションよりも高い傾向にあります。

材料費は、1枚当たり22,000~80,000円程度です。材料費に加え、工事費が必要です。

 

◾️ガラスパーテーション

ガラスパーテーションは、パネル部分がガラス製のパーテーションです。従来品はパネル部分が透明なので、支柱が目立ちやすい側面がありました。しかし、近年は支柱がないガラスのみのタイプも登場しています。

ガラスの種類は、透明や半透明、すりガラスなどさまざまです。ガラスパーテーションは一見間仕切りがあるように見えないため、開放感があり、洗練されたイメージを演出できます。

ただし、アルミパーテーションやスチールパーテーションに比べると、価格が高い傾向にあります。材料費は、1枚当たり14,000~80,000円程度です。工事の際には材料費に加え、工事費が必要です。

 

◾️造作壁

造作壁とは支柱となる軽量鉄骨に石膏ボードを貼り付け、壁紙や塗装で表面を仕上げる壁のことです。

ほかのパーテーションに比べて遮音性が高く、デザインの自由度も高いため、おしゃれでスタイリッシュな空間を実現できるでしょう。

造作壁の材料費や工事費は施工型のなかでも高額で、1平米当たり20~25万円程度です。また、造作壁は施工期間が長く、一度設置すると再利用や組み替えができない側面もあります。

そのため、今後、従業員の増減や組織変更などでレイアウトを変更する可能性があるときは、ほかのパーテーションと比較ししっかりと検討しましょう。

パーテーション工事で空間を仕切るメリット

パーテーション工事で空間を仕切るメリットをご紹介します。

 

◾️セキュリティを確保できる

メリットの一つは、セキュリティ対策を強化できることです。

オフィスでは、多くの場面で個人情報や機密情報が含まれる書類が扱われています。特にオープンスペースでは、第三者による盗み見のリスクが増加するため、注意が必要です。重要な情報が漏洩すると、企業に大きな損害をもたらす可能性があります。

オフィスでは、情報漏洩を防ぐための対策が不可欠です。パーテーション工事によって空間を区切ることで、物理的に視線を遮断できるため、セキュリティの強化につながります。

 

◾️快適なオフィス環境を実現できる

オープンスペースでは多くの従業員が働くため、周囲の視線や雑音が気になり、仕事に集中できない従業員が出てくる可能性があります。

パーテーション工事でワークスペースを間仕切りすると、集中して仕事ができる環境を整えることが可能です。

また、遮音性が高いパーテーションで間仕切りし、防音対策をすると、安心して会議や打ち合わせができます。

 

◾️オフィスのデザイン性が高まる

おしゃれなオフィスを実現するには、改装するのも一つの方法ですが、高額な費用がかかることが課題です。

そこでおすすめはパーテーション工事です。デザイン性の高いパーテーション工事は、オフィスの雰囲気を大きく変える要素となります。

特に最近では、おしゃれなオフィスで働きたいと考える人が増えています。デザイン性が高いオフィス環境は、応募者の増加や従業員の満足度向上につながることが期待されます。

パーテーション工事で空間を仕切る際の課題

オフィス空間をパーテーション工事で間仕切りすると、セキュリティの強化やデザイン性の向上などのさまざまな効果が期待できます。一方でパーテーション工事にはいくつか課題があるため、事前に対策を検討しておく必要があります。

 

◾️工事費がかかる

パーテーションには、設置型と施工型の2種類があります。設置型は工事が不要なので、導入する際には材料費しかかかりません。

一方の施工型は工事が必要になるため、材料費に加えて工事費がかかります。

工事費は、パーテーションの素材や設置範囲などによって変動するのが一般的です。複数社に見積りを依頼し、より金額が低い業者を選べば、工事費をおさえられます。

 

◾️設置後は移動が難しい

オフィスでは従業員の増減や組織の変更、新たな働き方の導入などにより、レイアウトの変更が必要になるケースがあります。

しかし施工型パーテーションの場合、レイアウトを変更する際には取り壊さなければなりません。

多くの部材は移設に利用できますが、パーテーションの壁側や端部で使用されていた加工パネルは移設できません。特に造作壁は、ビス外しやクロス剥がしなどが必要になるため、基本的には移設が困難です。

将来的にレイアウトを変更する可能性がある場合は、施工型ではなく、設置型を検討した方がよいでしょう。

 

◾️法令や規制を満たす必要がある

パーテーション工事には、法令や規制の縛りがあるため、企業側のすべての要望を満たせるとは限りません。例えば、天井までの高さがあるハイパーテーションは、消防法や建築基準法が定めた基準を満たす必要があります。

消防法の対象となるパーテーション工事を実施するときには、着工7日前までに消防署に防火対象物工事計画届出書の提出が必要です。また、建築基準法では、通路幅や避難階段までの距離などの基準が定められています。

従業員の安全を守るためには、万が一の事態に備えて速やかに避難できる環境を整備することが重要です。法令や規制が定めた基準を満たさない場合、パーテーション工事を実施することは許可されません。

パーテーションを施行したオフィスの事例

施工型パーテーションにはさまざまな種類やデザインがあります。他社の事例を参考にすると、自社に設置後をイメージしやすくなるでしょう。

 

◾️【ガラスハイパーテーション】アイリスグループ目黒オフィス

アイリスグループ目黒オフィスは、東京都品川区にあるアイリスグループの新オフィスです。目黒オフィスは、2023年3月に新設しました。

オフィスのワークスペースには、オープンスペースを採用し、会議室を設置しています。ガラスハイパーテーションを設置し、開放的で透明性の高い会議室を実現しました。

アイリスグループ目黒オフィス

 

◾️【スチールパネル】フジテック株式会社 横浜支店

フジテック株式会社横浜支店は、神奈川県横浜市にあるオフィスです。2020年8月の移転を機に、オープンスペースを導入しました。オープンスペースは、ワークスペースと研修室を兼ねています。

従業員が仕事と研修を上手く切り替えられるよう、スチールパネルを設置し、ワークスペースと研修室を間仕切りしました。スチールパネルには、横浜の風景がデザインされています。

フジテック株式会社 横浜支店 | オフィスデザイン・レイアウト事例

まとめ:パーテーション工事で快適なオフィス空間を実現しよう

オープンスペースを導入するオフィスが多いなか、開放的な空間ならではの課題も浮き彫りになっています。オープンスペースの課題を解消するためには、パーテーション工事を実施して空間を間仕切る方法があります。

パーテーションには設置型と施工型があり、工事が必要になるのは施工型です。パーテーション工事の費用は、パーテーションの種類によって異なります。大がかりな工事が必要になる造作壁は、費用が高額になる傾向があります。

自社に適したオフィス空間を実現するためには、オフィスデザインや工事の実績が高い業者を選ぶことが大切です。アイリスチトセでは、多くのオフィスのデザインを手がけております。自社の要望に沿ったプランを提案させていただきますので、ぜひご相談ください。

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