フリーアドレスデスクの選び方|導入するメリットやおすすめデスクを紹介
フリーアドレス
オフィスのフリーアドレス化では、レイアウトや家具選びが重要になります。
この記事では、フリーアドレスデスクを導入するメリットやデスクの選び方について解説します。おすすめのデスクも紹介するので、オフィスのフリーアドレス化の参考としてください。
目次
フリーアドレスデスクとは
フリーアドレスオフィスで使用される机です。
フリーアドレスオフィスとは、従業員が固定のデスクを持たず、好きな場所で働くスタイルのオフィスです。従来の従業員一人に一つのデスクを割り当てるスタイルより、空間を有効活用しやすいとされます。
近年、オフィスにフリーアドレスを導入する企業が増えていることから、フリーアドレスデスクも注目されています。
基本的にはフリーアドレスデスクは、多人数で共有できる大きな机です。しかし、個人ワーク用の小さな机や、デスク同士の連結機能を利用してサイズを自由に変更できる机などさまざまな種類があります。用途や目的にあわせて適切なデスクを導入しましょう。
フリーアドレスオフィスに関する詳細はこちらの記事でも解説しています。
フリーアドレスデスクを導入するメリット
フリーアドレスデスクを導入することで得られる、おもなメリットは次のとおりです。
- コミュニケーションの活性化
- リフレッシュ効果・モチベーションの向上
- 整理整頓の促進
- オフィス空間の有効活用
■コミュニケーションの活性化
フリーアドレスデスクを導入することで、従業員同士の交流の活性化を期待できます。
固定席を設けず従業員自身が席を選んで働くのは、普段接する機会が少ない人同士の交流につながるでしょう。
部署や立場の異なる人の近くに座り、コミュニケーションをとると普段は得られない情報共有も実現できます。
これまでとは違う価値観を取り入れたり、発想の転換を得ることができれば、イノベーション(新しい企業価値の創出)への一手にもなります。
■リフレッシュ効果・モチベーションの向上
毎日異なる席で働くことで、新鮮な気持ちで仕事に取り組めます。
固定席から眺める風景は変化が少なくなりがちで、モチベーションの上がりにくい環境となってしまうこともあるでしょう。しかし、フリーアドレスであれば、その日の気分で働く場所を選べ、リフレッシュ効果を期待できます。
気持ちをリフレッシュしてモチベーションを向上できれば、仕事の生産性向上につながるでしょう。
■整理整頓の促進
フリーアドレスデスクには引き出しや収納がついていないことが多いため、より積極的に整理整頓を進めなくてはなりません。毎日座る席が異なると、私物をすべて片付けてから業務を終える必要があるため、ものを置きっぱなしにすることがなくなります。
ものを置きっぱなしにすることは、セキュリティ面でのリスクにもなります。フリーアドレスデスクの導入で普段からの整理整頓を、従業員の日常に組み込めば、置きっぱなしリスクに対するマネジメントにもつながります。
次の記事ではフリーアドレスオフィスにおける私物の管理方法を提案していますので、ぜひ参考にしてください。
フリーアドレスオフィスにおける私物の管理方法を提案!導入メリットと成功の秘訣とは
■オフィス空間の有効活用
コロナ禍や働き方の変化により、テレワークを導入したことで、固定デスクが無駄なスペースになってしまうという問題はフリーアドレスデスクの導入で解決できます。
自宅で仕事をするテレワークや、オフィスワークとテレワークを組み合わせたハイブリッドワークといった働く場所を限定しないワークスタイルは、従業員の出社を必要としません。
フリーアドレスデスクを導入すれば、出社しない従業員や外回りが多い従業員のデスクを常に用意する必要がなくなり、空いたスペースを有効活用することもできます。
たとえばカフェスペースやリフレッシュスペースなどの休息場所を設ければ、従業員のオフィスに対する利用満足度の上昇も望めるでしょう。
社内コミュニケーションの活性化に関する詳細はこちらの記事でも解説しています。
フリーアドレスデスクのタイプ
ひとくちにフリーアドレスデスクといっても、いくつかの種類や形状の机が存在しています。
代表的なタイプは次のとおりです。
デスクのタイプ | 特徴 |
対面タイプ | 従業員同士が対面で座るスタンダードな机 |
片面タイプ | 壁面に設置する個人ワーク向けの机 |
円形タイプ | 複数の人の顔が見えるグループ向けの机 |
スタンディングタイプ | 座位の健康リスクを考慮した机 |
それぞれの詳細を解説します。
■対面タイプ
対面のフリーアドレスデスクは、従業員同士が対面で座れる机です。対面タイプには長方形の机が多いため、一般的なデスクワーク用の机と似た感覚で使用できます。
従業員同士が向かい合うため、コミュニケーションを活性化できるメリットを持ちつつ、ほかのタイプよりも比較的安価です。
また、キャスターつきのデスクや連結機能があるデスクであれば、簡単な移動と連結でミーティング用の大きな机としても活用できます。
デスクの移動、連結をおこない、ワークスペースを会議スペースに早変わりさせることができれば、備品の調達費用だけでなく、オフィス空間のさらなる有効活用化にもつながるでしょう。
■片面タイプ
壁面に設置することを想定した片面タイプのフリーアドレスデスクは、ほかのタイプとは少し異なる性質を持っています。
片面タイプのデスクに座ると、正面は壁です。ほかの従業員と目を合わさず、個人ワークに集中できるのが、片面タイプのメリットとなっています。
片面タイプのデスクを導入すれば、一人で集中できるスペースをつくれるため、ほかのタイプのフリーアドレスデスクとあわせて購入することも検討してみましょう。
■円形タイプ
円形タイプのフリーアドレスデスクは、長方形の対面の机よりも卓を同じとしている人の顔を視界に入れやすいため、さらなるコミュニケーションの活性化を見込めます。
一方、一人当たりの作業スペースは対面のデスクより狭くなりやすい傾向にあります。
■スタンディングタイプ
スタンディングタイプのデスクを使えば、立ったまま仕事ができます。
座っている状態とは違う緊張感を得られ、仕事への集中やリフレッシュの効果を期待できます。また、長時間座位の状態が続くと、健康に悪影響を及ぼすといわれており、健康維持にも役立ちます。
高さを変えられる昇降機能付きのデスクならば、座り仕事用も兼用できるでしょう。
集中力アップや健康維持以外にも、通りかかった従業員と同じ目線を維持できるため、コミュニケーションにも適しています。
スタンディングワークについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。興味のある方はぜひご覧ください。
スタンディングワークの導入と効果
フリーアドレスデスクの選び方
メリットや特徴を踏まえたうえで、フリーアドレスデスクをどのように選べば良いのかを考えていきましょう。選び方のポイントは、大きく分けて3つです。
- キャスターの有無
- デスク同士の連結の可否
- 配線機能の有無
■キャスターの有無
フリーアドレスデスクは出社する人数や仕事内容に合わせて、組み合わせやレイアウトを柔軟に変更できます。このメリットを最大化するためには、キャスター付きの移動しやすいデスクを選ぶことが大切です。
たとえば、ワークスペースを一時的に会議室として利用する場合、キャスター付きのデスクがあればスムーズに対応できます。
■デスク同士の連結の可否
フリーアドレスデスクには、複数のデスクを連結できるものもあります。デスクを連結できれば、従業員の増減に対応しやすくなるでしょう。
脚を使ってデスク同士をつなぐタイプは、机の下の空間に余裕を持たせられることがメリットです。単にデスクを並べるよりも、省スペースに大きな机を用意できます。
■配線機能の有無
デスクを選ぶ際は配線機能の有無を確認しましょう。パソコン用の電源コードなどが接続しやすいデスクかどうかを確かめることが大切です。
フリーアドレスオフィスでは、ノートパソコンなど携帯可能な端末の使用を前提としていることが多く、電源は最低限必要な要素と言えます。
ケーブルの取り出しが可能な配線ユニットカバーのあるデスクや、配線用の穴があけられているコードホールつきのデスクを選ぶのがおすすめです。
オフィスにおすすめのフリーアドレスデスク3選
アイリスチトセがおすすめするフリーアドレスデスクは次の3種です。さまざまなニーズに合わせたデスクを用意しているので、ぜひ参考にしてください。
■Move Up
Move Upは、シンプルな対面デスクやミーティングスペース、感染対策を考慮したレイアウトなど、幅広い用途に適したフリーアドレスデスクです。
キャスターや連結機能のついた可動タイプで、レイアウトの変更をスムーズに実現します。デスクの中央には配線ユニットカバーを設置しているため、従業員にとっても扱いやすいものと言えるでしょう。
■電動昇降デスクDSDシリーズ
電動昇降デスクDSDシリーズは、電動式の高さ調節機能のついたデスクです。高さ調節機能を利用することで、椅子を使った普段どおりの働き方だけでなく、スタンディングワークにも対応できます。
3人用のブーメランタイプと4人用連結タイプの多人数用のモデルもあり、人数に割り当てられた机の高さをそれぞれ独立して調整が可能です。
■Free Address Desk
Free Address Deskは、デスクの脚の種類を選べるフリーアドレスデスクです。すっきりとした外観のループ脚と、安定感を感じさせるパネル脚の2種類から選べます。
また、コンセントBOX付きやコンセントBOX付きタスクライトなど、用途に応じたオプションも選択可能です。
フリーアドレスデスクを導入する際の注意点
当然のことながら、フリーアドレスデスクは導入するだけで誰もが働きやすくなるというものではありません。フリーアドレスデスクを導入する際の注意点を解説します。
■私物を管理する必要がある
フリーアドレス化で整理整頓を推進できる一方、私物管理や書類整理などをより積極的におこなわなければならないことを意味しています。固定席がなく、収納もないため、私物の管理をどうするかが導入後の課題となるでしょう。
ものを収納するロッカーの設置では、私物とオフィスの共有物の区別が必要です。また、書類の保管場所などが問題になる場合もあるため、そもそもの書類を減らすペーパーレス化を進めることも選択肢の一つでしょう。
フリーアドレス化オフィスにおける私物の管理方法については、こちらの記事でより詳しく紹介しています。フリーアドレスのメリットを最大化するためにもぜひご覧ください。
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フリーアドレスオフィスにおける私物の管理方法を提案!導入メリットと成功の秘訣とは
■フリーアドレスが向かない業務・業種もある
フリーアドレスはオフィスをオープンスペース化し、従業員同士の垣根を無くすものです。しかし、同時に個人ワークやWeb会議などに集中しにくい環境を作ってしまうことになります。
またペーパーレス化などの難しい部署は、フリーアドレスと業務そのものとの相性がよくありません。こうした問題に対しては、個別に柔軟な対処をおこなうことが大切です。
経理や人事などの物理的な書類を多く扱わなくてはならないような部署は固定席を維持できるレイアウトにしておき、従業員が働きやすい環境を構築するようにしましょう。
個人での仕事が必要な場合には、片面のデスクやボックス型の集中ブースを設置することも選択肢の一つです。。アイリスチトセでは、個室のようなフルクローズ型の集中ブース、「テレキューブ」を提供しております。
集中ブースについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。集中ブースの必要性について分かりやすく解説しているため、ぜひご覧ください
オフィスに「集中ブース」を設置するメリットとは?設置方法やおすすめブースもご紹介
まとめ:フリーアドレスデスクでオフィス空間を有効活用
フリーアドレスデスクの導入は、空間の無駄をなくし、従業員がリフレッシュしやすい環境を構築できる施策と言えます。また、従業員同士のコミュニケーションの活性化から新たな発見やアイデアの創出など、生産性の向上も期待できるでしょう。
同時に整理整頓やペーパーレス化、空いた空間のリラックススペース化などをおこなうことで、メリットをより大きなものとできます。
デスクには対面、片面、円形、スタンディングの4タイプがあるため、それぞれの性質を活かせるようなレイアウトでオフィスデザインをおこなうことが大切です。キャスターや連結、配線などの利便性にも注意を払いましょう。
アイリスチトセでは、オフィス空間に関する総合的なご提案やサポートをおこなうサービスを提供しています。フリーアドレス化でお悩みの際は、ぜひアイリスチトセにご相談ください。
オフィス空間に関する詳細はこちらの記事でも解説しています。