オフィスラウンジとは?設置するメリットや導入事例を紹介

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オフィスラウンジとは?設置するメリットや導入事例を紹介

近年、オフィス内にオフィスラウンジを設置する企業が増えています。設置を検討する際には、オフィスラウンジの基礎知識やメリットなどを把握しておくことが大切です。

そこでこの記事ではオフィスラウンジとは何か、どのようなメリットがあるのかなどを解説します。記事の後半では、目的別のレイアウトパターンやおすすめのオフィス家具も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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オフィスラウンジとは

その名のとおり、ホテルや空港のラウンジのようにくつろげる雰囲気のスペースです。ミーティングや個人ワークだけでなく、ランチやリフレッシュなどさまざまな用途で利用できます。企業によってはリフレッシュルームや多目的ルーム、カフェテリアと呼ばれることもあります。

基本的にオフィスラウンジは従業員のリフレッシュや気分転換を目的に設置されます。そのため、ワークスペースの雰囲気とは差別化をはかり、デザイン性にこだわる企業もあります。ラウンジ内では、軽食の設置やカフェといった機能を備えている企業もあるようです。

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オフィスラウンジを設置する5つのメリット

自社にオフィスラウンジを設置すると、コミュニケーションの活性化や企業ブランドの向上など、従業員と企業へのさまざまな効果が期待できます。ここでは設置するメリットを解説します。

 

■従業員のモチベーションや集中力の向上

オフィスラウンジは通常のワークスペースと異なり、くつろげる雰囲気に作られているため、従業員にとって気分転換の場になります。

長時間同じ場所で仕事をしていると、集中力が低下することもあります。気分転換したくても、休憩以外の時間に食堂や社外のカフェに行くことに後ろめたさを感じる従業員もいるかもしれません。

しかし、オフィス内にオフィスラウンジがあれば、気軽に利用できるだけでなく、リフレッシュにも活用できます。

オフィスラウンジで適度に休憩を挟むことで集中力やモチベーションが向上し、業務効率を高められると期待できます。

 

■従業員同士のコミュニケーションの活性化

近年は、テレワークやハイブリッドワークなどの多様なワークスタイルを導入する企業が増えました。しかし、従業員がさまざまな場所で仕事をするようになったため、社内でのコミュニケーション不足に悩む企業も多いようです。

厚生労働省の「テレワークを巡る現状について」によると、テレワークを実施した際の課題として、「ネットワーク環境の整備」「PC・スマホ等機器の確保」に次いで「社内のコミュニケーション」が3番目にあげられています。

※出典:厚生労働省「テレワークを巡る現状について」

オフィスラウンジを設置すると、働き方に囚われず、普段顔を合わせる機会が少ない従業員とも交流でき、コミュニケーション活性化が期待できます。

また、オフィスラウンジは、ワークスペースとは異なりくつろげる空間なので、仕事以外のコミュニケーションが生まれる可能性もあります。

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■オフィススペースの有効活用

オフィスラウンジの用途は、従業員の休憩だけに限られるわけではありません。ミーティングや来客対応、打ち合わせなどのさまざまな用途で利用できるため、オフィススペースの有効活用につながります。

たとえば、利用頻度が低い会議室を打ち合わせやセミナー、来客対応などのさまざまな用途で活用できるようにレイアウト・家具を工夫し、オフィスラウンジに切り替えるのも手段のひとつです。オフィスラウンジに異なる用途のスペースを設置し、利用人数や目的に合わせて使い分ける方法もあります。

ひとつのスペースを多目的に活用できれば、個別にスペースを確保する必要がなくなります。

 

■企業のブランディングに寄与

オフィス内にオフィスラウンジを設置すると、社内外に良い印象を与える可能性があります。オフィスラウンジはデザイン性が高く、おしゃれな空間に仕上げられているケースがほとんどです。

従業員に対してはインナーブランディングとしても活用でき、満足度の向上が期待できます。従業員を通じて、外部の人に快適なオフィス環境を提供している企業だと伝われば、企業ブランドの強化につながります。

また、オフィスラウンジは、人材市場でアピール材料にすることが可能です。オフィスラウンジを設置している企業は、まだそれほど多くないのが現状です。設置すれば他社と差別化を図れるため、優秀な人材を確保できるかもしれません。

 

■情報漏洩のリスク減少

従業員が社外で働く機会が増えるほど、第三者による盗み見や不正アクセスなどの情報漏洩が懸念されます。働く場所によってセキュリティレベルが異なるため、セキュリティ対策に高額な費用がかかるかもしれません。

しかし、オフィスラウンジを設置すると社内でリフレッシュができ、リフレッシュのためにカフェなどで仕事をするといった機会を減らせるため、情報漏洩のリスクを軽減できます。オフィスラウンジは社内にあるため、部外者に会話を聞かれる、パソコンの画面を盗み見されるといったリスク対策につながります。

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オフィスラウンジのレイアウトパターン

オフィスラウンジのレイアウトには明確なルールはなく、目的や用途によって自由に決められます。ここからは代表的なレイアウトパターンを紹介するので、自社の目的や用途に合うかを検討してみてください。

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■コミュニケーション重視の「ハイテーブル&チェアースタイル」

社内コミュニケーションの活性化を目的にオフィスラウンジを設置する場合は、ハイテーブルとチェアを取り入れたレイアウトがおすすめです。ハイテーブルはふらっと立ち寄ってカジュアルなコミュニケーションが可能で、また高低差のあるテーブルを組み合わせてあえて視線をずらすことで、コミュニケーションが取りやすい距離感を作り出せます。

テーブルはハイテーブルだけでなく、ローテーブルも組み合わせることがポイントです。ハイテーブルは立ち話やミーティング、スタンディングワークに適しています。ローテーブルと合わせて設置することで、座る・立つという選択肢が生まれ、よりリラックスしやすい環境を選べます。

 

■リラックスできる「ソファースタイル」

従業員の気分転換を図るためにリラックスできる空間を作りたい場合は、ソファースタイルを検討してみましょう。ソファーはオフィスチェアよりも座面に奥行きがあり、全身の接地面積が増えるため、深く腰掛けられます。

ソファーの弾力や背もたれの角度にこだわると、より快適にくつろげるため、ベッドにも似た安心感を得られるでしょう。角度調整できるリクライニングタイプのソファーも販売されています。 

 

■一人でリラックスできる環境を作る「一人用ソファーテーブル」

一人用のソファーテーブルがあると、一人でリフレッシュしたいときに活用できます。。従業員の中には気分転換のために共有のワークスペースから離れ、一人の空間で過ごしたい人もいるでしょう。

しかし、空間全体がオープンスペースの場合は、周囲の視線が気になったり他者から話しかけられやすかったりと、自分だけの時間を確保しにくくなる可能性もあります。一人用のソファーテーブルを設置すれば、周りの視線や音などを気にせずにリフレッシュすることができるでしょう。

オフィスラウンジを設置する際の4つのポイント

オフィスラウンジは、単に設置しただけでは従業員に積極的に利用してもらえない可能性もあります。そのため、まずは自社で目的を決め、従業員に興味を持ってもらえるよう、魅力的な空間作りを心がけることが大切です。

 

■おもな利用目的の決定

自社に適したオフィスラウンジは、目的や用途によって異なります。経営層だけで設置を進めても、従業員のニーズを満たしていなければ利用促進が図れません。そのため、まずはアンケート調査を実施し、従業員の意見を集めましょう。

アンケート調査を実施すると従業員のニーズが把握できるため、オフィスラウンジを設置する目的や用途を絞りやすくなります。また、オフィスラウンジ作りに従業員の意見を反映させれば、帰属意識が高まり、従業員の満足度アップも期待できます。

 

■オフィス全体でゾーニング

オフィス移転またはレイアウトを変更する際には、従業員が働きやすい環境を作るためにゾーニングが必要です。ゾーニングとは、区分けした空間を目的や用途に沿って活用することです。

たとえば営業関係の部署は応接室に近い場所に設置すると、行き来しやすいため、効率よく業務をおこなえます。オフィスラウンジを設置する目的が従業員のリフレッシュや休憩なら、オンとオフが切り替えられやすい場所を選ぶようにしましょう。

ワークスペースの音が届かない場所ならリフレッシュしやすくなるため、オフィスラウンジを設置する目的を果たせます。

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■導入するオフィス家具を厳選

オフィスラウンジを設置する際に重要になるポイントは、ワークスペースと差別化を図ることです。ワークスペースと似たような雰囲気ではリフレッシュできないため、オフィスラウンジから従業員の足が遠のく可能性があります。

従業員に積極的に利用してもらうためには家具やインテリアにこだわり、ワークスペースとは一線を画した雰囲気作りを意識しましょう。たとえば内装をカジュアルモダンなベースにし、本格的なカフェ風ラウンジにするのもひとつの手です。

高級バーのようなスタジオ型ラウンジも、人気デザインです。家具やインテリアは空間全体とのバランスを考慮して選ぶと、統一感のあるオフィスラウンジを実現できるでしょう。

 

■オフィスデザインの専門業者へ相談

オフィスラウンジの設置に向けて動く際には、オフィスデザインの専門業者を頼るのも選択肢のひとつです。専門業者に相談すると、自社だけでは出てこなかった有益なアイデアを提案してくれる可能性があります。

専門業者によっては、デザインからオフィス家具の発注までを一括で依頼できるところもあります。窓口を一本化できるだけでなく、レイアウトの変更をスムーズに進められるため、必要な工程をまとめて依頼できる専門業者を選びましょう。

アイリスチトセは、デザインのプランニングから引越しまでをトータルでサポートさせていただきますので、ぜひご相談ください。

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オフィスラウンジ向けおすすめ家具

■イーザック フラップテーブル

オフィスでは、四隅に角があるタイプのオフィスデスクが使用されるのが一般的です。対向式や同行式でデスクを並べると、ワークスペースならではの緊張感ある空間になりがちです。

イーザックフラップテーブルの天板は丸みをおびているため、まるでカフェのような空間を演出できます。スタックピッチには並行スタックを採用しているため、限られたスペースでも収納性が抜群です。

また、1台だけでなく複数台を組み合わせられるため、人数の増減や用途に合わせてフレキシブルに対応できます。

サイズ(W×D×H)
  • ティア型:1,081×900×720ミリメートル
  • 勾玉型:1,100×750×720ミリメートル
  • スクエア型:1,100×750×720ミリメートル
天板 メラミン化粧版
木口 樹脂巻き
脚部 スチールパイプメラミン焼付塗装
キャスター 直径75ミリメートル大型キャスター

イーザック フラップテーブル

 

■MC-MK

MC-MKは空間のデザイン性を高めるとともに、座り心地を追求したオフィスチェアです。グリーンやオレンジなどのカラーバリエーションが豊富で、ビビットカラーを差し色として使用すると空間にメリハリをつけられます。

座面はクッション性と通気性に優れているため、長時間座位の状態が続いても快適に仕事に取り組めます。また、床積みで8脚、台車載せで30脚スタッキングできるため、収納性も抜群です。

サイズ(W×D×H) 498×523×800ミリメートル
背・座 ポリプロピレン
脚部
  • 直径13ミリメートルハイテンションスチールパイプ
  • クロムメッキ
  • メラミン焼付塗装
そのほか 連結プラパート付

MC-MK

オフィスラウンジの導入事例

アイリスチトセでは、多くの企業様のオフィス作りをサポートしています。ここからはオフィスラウンジの導入事例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

■アイリスグループ東京オフィス

アイリスグループ東京オフィスでは、従業員がいつでも利用できるラウンジを設置しています。執務エリアとは異なり飲食が可能で、リフレッシュできる空間を演出しています。

 

■TBSスパークル

TBSスパークルはグループ会社の統合を機に、本社を移転しました。「全社の一体感が生まれる」をコンセプトにオフィスデザインを刷新し、ひとつの空間に複数の異なるデザインのスペースを設置しました。

ワークスペースの近くに設置されたオフィスラウンジは、従業員のリフレッシュスペースという目的だけでなく、ワークスペースとしても使用されています。

 

■積水ハウス株式会社 東四国支店

積水ハウス株式会社の東四国支店は、オフィスの一角に多目的に使用できるオフィスラウンジを設置しました。ワークスペースには、四隅に角があるタイプのオフィスデスクを採用しています。

それに対しオフィスラウンジには丸みをおびたデスクを採用することで、雰囲気の差別化を図っています。

オフィスラウンジの設置で気になる疑問

最後に、オフィスラウンジの設置に関する気になる疑問をご紹介します。

 

■狭いオフィスでも設置できる?

スペースに余裕がないオフィスでも、工夫次第でオフィスラウンジを設置できます。たとえばオフィス移転またはレイアウトを変更する場合、フリーアドレス制に変更するのも手段のひとつです。

フリーアドレス制を導入すると従業員全員の席が不要になるため、ワークスペースの省スペース化が図れます。フリーアドレス制の導入が難しい場合は、書類の運用方法を見直してみましょう。

ペーパーレス化を推進すると書類の保管スペースが減るため、無駄なスペースを削減できます。また、文房具や事務用品を共有するルールに変更すれば、個々の従業員が保管するために使用していたスペースの効率化が図れます。

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■レイアウト変更にかかる費用はいくら?

オフィスのレイアウトを変更する際にかかる工事費用は、1坪当たり10~30万円程度が相場です。ただし、どのくらいの工事費用がかかるかは、オフィスの広さによって大きく変動します。

坪単価が同じでも、オフィスが広いほど工事費用は高くなるのが一般的です。たとえば坪単価が20万円の場合、20坪なら400万円ですが、50坪になると1,000万円になります。オフィスが広いほど工事の箇所も増えるため、それに比例して工事費も増えるというわけです。

また、工事費用はレイアウトやデザインにこだわるほど、高くなる傾向があります。実際にどのくらいの工事費用がかかるかは、オフィスの広さや希望によって異なるため、業者に見積もりを依頼して相場を把握しましょう。

同じ工事内容でも業者によって見積り額に差があるため、複数社に依頼することをおすすめします。

まとめ:オフィスラウンジの設置は働き方改革にもつながる

オフィスラウンジを設置すると、従業員のモチベーションアップやコミュニケーションの活性化を期待できます。オフィススペースの有効活用や企業ブランディングの強化など、企業にとってのメリットも多いため、設置する価値はあるでしょう。

 

また、オフィスラウンジはリフレッシュスペースだけでなく、個人ワークのスペースとしても利用できるため、従業員が社内で働く場所を選べるようになります。働きやすい環境を提供することは働き方改革にもつながるため、オフィスラウンジを設置して労働環境の改善を図りましょう。

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