オフィスインテリアにこだわるべき理由と選び方|おしゃれなオフィス事例も紹介
オフィスレイアウト・デザイン・設計
急なオフィス移転や規模の縮小にともない、オフィスインテリアを刷新することになったものの、具体的にどうすればいいのか困っていませんか。オフィスインテリアの正しい基準や導入方法を知らなければ、オフィスづくりを成功させるのは難しいでしょう。
そこで本記事では、新しいオフィスインテリアの導入を検討している企業向けに、オフィスインテリアにこだわるべき理由、確認するポイント、企業事例について詳しくご紹介します。
社内メンバーの誰しもが満足するオフィスインテリアを実現させるために、ぜひ最後まで読み進めてください。
目次
オフィスインテリアとは
オフィスインテリアとは、オフィスに配置するデスクや椅子などの設備・家具をはじめ、照明や壁紙、観葉植物や傘立てのような小物アイテム、配置の仕方や配色そのものなどインテリアに関わるもの全体を指します。
一般的な家庭のインテリアと異なり、オフィスインテリアでは次のような要素が重視されます。
- 業務を効率よくこなせる機能性
- 社員がリラックスして過ごせる快適性
- 長期間使用しても問題ない耐久性
- 企業イメージを印象づけるデザイン性
オフィスインテリアはおしゃれな見栄えの演出をはじめ、社内外にもさまざまな影響を与えます。詳しくは次の章で解説していきます。
オフィスインテリアにこだわるべき3つの理由
オフィスインテリアにこだわるべき理由としては、おもに次の3つが挙げられます。
- 業務に集中しやすくなる
- 社員のモチベーション向上
- 企業ブランディングに寄与する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
■1.業務に集中しやすくなる
オフィスインテリアにこだわる際は、従業員の働きやすい設備・家具を整えることが重要です。働きやすいオフィス環境につながり、与えられた業務に集中しやすくなります。
たとえば、資料を広げる十分な大きさのデスクや長時間座っていても疲れにくい椅子など、適切なオフィス家具を適正な場所に配置することで、働きやすいオフィスインテリアを実現できます。
また、通常のワークスペースに加えて、周囲の音や視線を遮る集中ブースを設置するのも良いでしょう。個人とチームの仕事を区別できる設備があることで、従業員自ら業務内容に応じた働き方を選択できます。
■2.社員のモチベーション向上
快適なオフィスインテリアは、社員のモチベーションアップにつながります。そもそも仕事へのモチベーション向上は、社員の生産性をはじめ職場全体の雰囲気に影響するため、特に重要な課題だと言えます。
そこでオフィスに快適さを取り入れるために、社員の息抜きの空間として活用できる、カフェスペースやマグネットスペースの導入が効果的です。仕事の気分転換ができ、リフレッシュ効果によるストレス軽減を期待できます。部署が違うメンバーとのコミュニケーションも生まれやすいため、社内の良好な人間関係構築にもつながるでしょう。
■3.企業ブランディングに寄与する
オフィスインテリアは、企業のブランドイメージを外部に発信するという重要な役割も担っています。
たとえば、企業の「顔」とも言えるオフィスエントランスは、そのまま企業のブランドイメージに直結しやすいでしょう。また、居心地の良い待合室や商談スペースは、外部の方との良好な関係値を築くうえで快適なインテリアに整えておきたいものです。
ブランドイメージは外部のみならず、企業の内部にも影響を与えます。社員の満足度向上や離職率の低下をはじめ、新たな人材確保においてもポジティブな効果を期待できるでしょう。
オフィスブランディングに関する詳細はこちらの記事でも解説しています。
オフィスインテリアにこだわるための確認ポイント
オフィスインテリアは、次の6つのポイントを踏まえて選定していきましょう。
- 達成したい目的を明確にする
- 予算を決める
- オフィスレイアウトを検討する
- ワークスタイルを考慮する
- 設備・家具以外のアイテムにもこだわる
- 使い心地を確認する
■1.達成したい目的を明確にする
まずはオフィスインテリアを刷新する目的を明確にしましょう。目的次第で、どのようなオフィスインテリアを導入すべきかが変わります。
たとえば、次のような目的が挙げられます。
- 業務に集中しやすい環境を作りたい
- 社員が業務と休憩のメリハリをつけられるようにしたい
- 企業の洗練されたブランドイメージを伝えたい
業務に集中しやすい環境を作るのであれば、機能性を重視した設備や家具を導入し、使いやすいレイアウトを考える必要があるでしょう。業務用のデスクには機能的なデザインのものを配置し、休憩スペースには遊び心のあるくつろぎやすいテーブルや椅子を用意すれば、業務と休憩のメリハリを付けやすくなります。
このように達成したい目的を明確にすることで、どのようなインテリアを導入すればよいのかわかるため事前にしっかりと確認しておきましょう。
■2.予算を決める
オフィスインテリアを刷新する際には、一定の費用が必要となります。そこで企業の担当者は、限られた予算と導入したいインテリアとのバランスをしっかり考慮することをおすすめします。
オフィス内の設備や家具を単体で見直す場合は、新品を購入する以外に、中古やレンタルを利用するという選択肢があります。中古であれば、新品よりも安い金額におさえて必要な設備や家具を導入できます。レンタルの場合だと、一定のランニングコストがかかるものの、初期費用をおさえることができるというメリットがあります。
オフィス移転が伴う場合は、新しい物件の契約、内装工事、原状回復工事などにも費用がかかるため、注意して予算とフローを把握する必要があります。しっかり専門業者に相談しながら準備しておきましょう。
■3.オフィスレイアウトを検討する
オフィスインテリアは、オフィスレイアウトを考慮して選択する必要があります。機能性や使い心地の良いインテリアでも、サイズが合わなければ業務の妨げになってしまいます。
まずは自社のオフィスレイアウトを把握するためにも、次の寸法を参考にしてください。
区分 | 幅・寸法(目安) | 備考 |
メイン通路 | 幅120cm〜 | 1人当たり60cmの想定で2人がすれ違える通路幅を確保 |
デスク | 幅120cm・奥行70cm〜 | 一般的に使用されることが多いデスクサイズ。重役クラスが使うデスクはさらに大きくなる |
座席 | 幅40cm〜 | 通路に面した座席では人が歩く幅も確保 |
オフィス内の動線や棚・複合機のプリンターなどを置く位置も想定し、業務に支障がでないレイアウトを決めましょう。おしゃれに見せるためには、空間の余白の使い方も重要です。最低限の幅しか確保できていないオフィスでは、圧迫感があります。
おしゃれなオフィス空間を作るレイアウトのポイント
こだわりのインテリアも、配置によって印象は大きく変わります。オフィスにインテリアを配置する際は次の3点をおさえておきましょう。
- 同じ素材の家具を配置
- 小物でアクセント
- カラーでおしゃれさを演出
素材が近いと統一感が生まれ、よりおしゃれに見せられます。休憩スペースでは、見た目を意識したデザインでリラックスできる空間にすると、社員のモチベーションアップにもつながるでしょう。
オフィスレイアウトに関する詳細はこちらの記事でも解説しています。
■4.ワークスタイルを考慮する
企業が目指すワークスタイルは、オフィスインテリアを決める要素となります。特に企業の働き方改革で注目されているのが、フリーアドレス制の導入です。
そこで、フリーアドレスのオフィスで、よく重宝されているアイテムの機能面をご紹介します。
インテリア | フリーアドレスに適した機能 |
デスク |
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椅子 |
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ロッカー |
|
デスクは複数人が利用できる大きさで、配線機能が付いていると使い勝手が良いでしょう。椅子は不特定多数の社員が使うため、座る人の体格に合わせて、座面が自動調節される体重感知を備えたものが便利です。ロッカーは私物や仕事道具が収納しやすいかがポイントになります。
必要に応じて社内のメンバーにも直接ヒアリングすることも大切です。自社のワークスタイルに合った設備や家具を選択するようにしましょう。
フリーアドレスオフィスに関する詳細はこちらの記事でも解説しています。
■5.設備・家具以外のアイテムにもこだわる
オフィス空間をより快適でおしゃれにするには、家具以外に次のようなアイテムにこだわると良いでしょう。
- リラックス効果のある観葉植物
- 場所に合わせた明るさとデザイン性を持つ照明
- 来客を迎えるためのコートハンガー・傘立て など
これらのアイテムもデスクや椅子と同じく、デザイン性だけでなく機能性も重視すると、おしゃれで快適なオフィスインテリアを実現できます。
■6.使い心地を確認する
オフィスインテリアはカタログや説明書を見るだけでなく、可能な限りメーカーのショールームで使い心地やサイズ感の確認をしましょう。
たとえばクッション性の良い椅子を探している際、一度試しに使ってみることで、お目当てのものが座り心地が悪かった一方で、ワンランク下の価格帯の方が座り心地が良かったといったケースは少なくありません。
業務でどのように使うのかをイメージしながら、自社に合ったオフィスインテリアを厳選するようにしましょう。
オフィスインテリアにこだわった企業事例
オフィスインテリアで迷ったときは、企業の事例を見るのも参考になります。アイリスチトセの納入実績から、オフィスインテリアの写真や導入している商品をご紹介します。
■株式会社日テレITプロデュース
株式会社日テレITプロデュースは、放送やメディア業界の人向けに、ICTインフラやASPサービスを提供する企業です。
独立使用も連結しての使用も可能なデスクを導入することで、柔軟なレイアウト変更が可能なオフィスとなっています。配線ユニットカバー付きのためデスク上をすっきりさせ作業しやすい環境を実現させました。
また集中ブースやパーテーションを設置し、社員自らが業務を進めやすい環境を選べるようにしています。
紹介されているアイリスチトセのオフィス家具
- Move UP:可動式で簡単に連結ができるレイアウトの変更が容易
- Free Address Desk:脚のパータンは豊富なシンプルで横長のフリーアドレス向け
- Focus booth series:集中ブース向けにセミクロースの壁とデスクが一体
- VIGOR Series:デザインは洗練され細かな調整が可能
- Visto:伸縮性の高い特殊樹脂を使い汚れにくくメンテナンス性にも優れている
■株式会社薬王堂
株式会社薬王堂は、岩手県にオフィスを構えるドラッグストアのチェーンや調剤薬局の経営をおこなう企業です。
自然とぬくもりを感じられる木目調の床、窓際に設置したソファ席がリラックスできる空間を実現しています。色鮮やかでカラーバリエーションも豊富な椅子を取り入れることで、気軽にコミュニケーションを取りやすいポップな雰囲気を演出しています。
紹介されているアイリスチトセのオフィス家具
- TELECUBE AIR by IRISCHITOSE:フルクローズ型のブースで高い遮音性を
- CLU-LU:色鮮やかで床置きならば6脚までスタッキング可能
オフィスインテリアの相談先
自社に適したオフィスインテリアのアドバイスをはじめ、オフィス全体のレイアウト変更・オフィス移転を検討している場合は、オフィス移転の専門業者へ相談してみるのをおすすめします。
アイリスチトセのオフィス移転トータルサービスでは、物件探し、オフィスデザイン、内装工事、オフィス家具の提案、引越しまでワントップで承ります。年間1,000件以上の移転や改修実績があり、提案力やサポート力に定評があります。
移転後の備品の追加発注にも対応しているので、長期的な新しいオフィスの導入においてトータルサポートを実施しています。ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ:こだわりのオフィスインテリアで社内を改革
オフィスインテリアは社員の集中力やモチベーション、企業のブランディングに多大な影響を及ぼします。
オフィスインテリア選びに失敗しないためには、自社が達成したい目標や購入に充てられる予算、オフィスレイアウト、ワークスタイル、実際のつかい心地を確認することが大切です。予算によっては中古やレンタルを使ったコストカットも検討し、オフィスの刷新をしましょう。
自社の将来を見据えたオフィスインテリアで、ぜひ働き方改革を推し進めてみませんか。