おしゃれなオフィスエントランスの事例12選

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おしゃれなオフィスエントランスの事例12選

オフィスのエントランスは、企業の第一印象を決める「企業の顔」とも言える場所です。来訪者にとってはまず最初に入ってくる視覚的な情報となるため、エントランスの雰囲気次第では今後の商談にも影響がでる場合もあるでしょう。そのため、エントランスのデザインは自社のイメージアップにつながる工夫を施す必要があります。

この記事では、エントランスの設計にこだわるべき理由やデザインのポイントを詳しく解説します。エントランスの成功事例も紹介するので、オフィスのリニューアルを考えている方はぜひ参考にしてください。

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オフィスエントランスの役割

オフィスのエントランスには、おもに次の3つの役割があります。

  • 来訪者の案内
  • 社内外の人に自社の企業理念やビジョンの発信
  • 自社商品のディスプレイスペース

来訪者に対して従業員や担当者へスムーズにお繋ぎして案内する必要があります。そのため、オフィスのエントランス付近には、有人の受付カウンターや無人の受付システムが設置されているのが一般的です。

エントランスのデザイン次第では、社内外の人に自社の企業理念やビジョンを伝える場にすることも可能です。従業員に企業理念やビジョンが浸透すれば、エンゲージメントの向上につながります。

自社への入社を希望する求職者も、選考やインターンシップなどで訪れることがあります。エントランスのデザインを通じて求職者に自社をアピールできれば、企業理念に共感する人材を獲得できる可能性が高まるでしょう。

また、オフィスのエントランスは、自社商品のディスプレイスペースとしても活用できます。自社の主力商品や新商品をディスプレイすると、来訪者が出入りする際に目に入りやすいため、PR効果が期待できます。

企業がオフィスのエントランスにこだわるべき理由

まず、なぜ企業がオフィスのエントランスにこだわるべきなのか、その理由を理解しておきましょう。エントランスには、企業にとって欠かせない重要な役割や効果があります。

 

■来訪者による第一印象アップ

エントランスは来訪者が最初に目にする場所であるため、企業のイメージに大きく影響します。「企業の顔」とも言える場所であり、企業の第一印象を決める場所としても知られています。

薄暗い、散らかっているなどエントランスの印象が悪いことで企業のイメージダウンにもつながるおそれがあります。、最悪の場合、消費者の購買意欲が下がる、新規の取引先を逃してしまうなど、企業の利益にも悪影響を及ぼしかねません。

しかし、企業理念や製品のイメージに合致したエントランスを作ることができれば、それだけでイメージアップを図れます。取引先様やお客様などにいいイメージを持ってもらうためにも、テーマやコンセプトを明確にしたエントランスを作り上げましょう。

 

■従業員の満足度向上

オフィスのエントランスは来訪者の第一印象を左右するだけではなく、そのオフィスで働く従業員にも影響を与えます。清潔で洗練されたエントランスは企業への印象が良くなるため、従業員の満足度を向上させる効果も期待できます。

従業員の満足度が向上すれば、仕事へのモチベーションも上がり業務の改善やパフォーマンスのアップにもつながるでしょう。新しい発想も生まれやすくなり、今までにない企画が登場し、イノベーションを起こせるかもしれません。

従業員自身が持っているパフォーマンスを最大限に引き出すことで、企業の業績がアップする可能性も高まります。エントランスは来訪者の第一印象に影響を与えるだけでなく、企業の業績面から見ても重要です。

 

■企業ブランディングにつながる

企業はエントランスを活用し、従業員や来訪者の心理に何らかの働きかけをすることが可能です。たとえばエントランスの雰囲気は、初めてオフィスを訪れる来訪者の印象に影響を及ぼします。

エントランスを通じて来訪者に良い印象を与えられれば、企業に対するイメージも向上するでしょう。一方で来訪者に悪い印象を与えてしまった場合、企業に対するイメージが低下するおそれがあります。

企業イメージは顧客の購買意欲だけでなく、取引先との商談が成立するかを左右する要素の一つです。企業が利益を上げ、安定して事業を運営していくためには、企業ブランディングにつながるエントランス作りを意識することも大切です。

オフィスエントランスの設計における重要ポイント

オフィスのエントランスを設計する際には、従業員や来訪者の印象を左右する可能性があることを考慮する必要があります。エントランスを通じて従業員や来訪者に良い印象を与えるためには、次の4つの要素を意識した設計を心がけましょう。

  • ブランディング
  • ホスピタリティ
  • 動線
  • セキュリティ

 

ブランディング

エントランスの工夫次第では、企業イメージの向上を図ることが可能です。社内外の人に企業理念やビジョンを伝えたいときは、エントランスのデザインに次の要素を取り入れると効果的です。

  • コーポレートカラー
  • 自社のコンセプト

コーポレートカラーは一目見ただけで特定の企業を連想させるため、他社と差別化を図り、社内外の人に自社のイメージを印象づけられます。エントランスに設置する看板や内装にコーポレートカラーを取り入れれば、企業イメージを広く浸透できるでしょう。

エントランスを設計する際には、自社のコンセプトを取り入れることも大切です。デザインに自社のコンセプトが取り入れられていれば、社内外の人に理念やビジョンが伝わりやすくなります。

また、企業ブランディングを狙う際には、自社商品の展示やサービス内容が記載されたポスターの配置などで、受付周辺を工夫する方法もあります。

 

ホスピタリティ

オフィスのエントランスは来訪者を迎え入れる場所でもあるため、設計する際にはホスピタリティを意識することも大切です。エントランスにおもてなしの一工夫があると、来訪客の満足度が高まる可能性があります。

また、来訪者は、予定よりも早くオフィスに到着することもあるかもしれません。このような状況を想定し、来訪客が予定時間までの時間調整ができる待合室のようなスペースを設置しておくと、企業によるホスピタリティの精神を伝えやすくなります。

待合室の設置ポイントは、来訪者がリラックスできる環境作りです。ロビーの一角にはソファやテーブルのほか、心地良い照明や観葉植物などを配置し、快適に過ごせる環境を心がけましょう。

 

動線

エントランスから応接室や商談室までの動線は、来訪客目線で設計することが大切です。受付では来訪客の対応をした後、応接室や商談室などに案内します。初めてオフィスを訪れる来訪客もいるため、担当者は目的の場所までスムーズに案内する必要があります。

目的の場所までの動線が複雑だと必要以上に時間を要してしまうほか、オフィス内の機密書類や従業員のモニターが目に触れてしまうなど、セキュリティ面でのリスクが生じてしまいかねないため、目的の場所まではできるだけ簡素化するようにしましょう。

来訪客向けの応接室や商談室までの経路を複数用意しておくと、急遽利用できないといったアクシデントが発生した場合でも安心です。動線をわかりやすくするために、応接室や商談室をエントランス付近に設置する方法もあります。

 

セキュリティ

社外の人も利用するエントランスでは、セキュリティ対策も必要です。セキュリティ対策が甘いと、従業員専用スペースに社外の人が立ち入り、盗み見や盗難などによって情報漏洩が起きるリスクがあります。

オフィスのセキュリティを高めるために効果的なのは、受付やゲートの設置です。しかし、小規模なオフィスでは、エントランスのセキュリティに多くの予算をかけられないこともあります。

小規模なオフィスでも、ロック付きのドアを設置することでセキュリティレベルを高めることが可能です。このほかには、ICカードで入退室を管理する方法や無人受付システムを導入する方法もあります。

オフィスエントランスの設計における注意ポイント

オフィスのエントランスを設計する際には、動線やセキュリティなどを重視する必要があります。ここからはエントランスを設計する際の注意ポイントを解説するので、自社で設計する際の参考にしてください。

 

設備

エントランスのおもな役割は、従業員や来訪客の出入り口です。出入り口だけなら、狭いスペースでも十分だと考える企業や担当者もいるかもしれません。しかし、エントランスの機能性を高めるためには、さまざまな設備の設置が必要です。

エントランスに設置する代表的な設備として、受付カウンターやセキュリティゲート、傘立てなどがあげられます。

自社の商品やパンフレットを配置する場合は、専用の台も必要です。その上で、設備に対して十分なスペースを確保できるか検討します。スペースが狭く、必要な設備が十分に配置できない場合は、小型の無人受付システムを導入する方法もあります。

 

従業員との動線

受付カウンターや無人受付システムで来訪客を受け付けた後は、目的の場所まで案内する必要があります。しかし、時間帯によっては、更衣室や休憩室付近は多くの従業員で混雑しやすいのが現状です。そのため、エントランスから応接室や商談室までの動線は、従業員と来訪客で分けることが推奨されます。

目的の場所までの動線上で来訪客と従業員が接する機会が減少すると、従業員同士の会話から機密情報が漏洩するリスクを低減できます。同時に、オフィスで働く従業員の動線にも配慮し、エントランスとワークスペースをスムーズに行き来できるようにしましょう。

 

従業員にとって使いやすいか否か

エントランスは、オフィスで働く従業員が毎日とおる場所です。出退勤時に限ってエントランスをとおる従業員もいれば、休憩や外回りなどで1日に何度もとおる従業員もいるでしょう。

そのため、来訪者だけでなく、従業員にとっても使いやすい場所であるかを考慮することが大切です。たとえばエントランスのスペースが十分確保できない場合、多くの従業員がとおる出退勤時には混雑が発生しやすくなります。

セキュリティが複雑な場合、1日に何度もエントランスをとおる従業員は不便に感じるかもしれません。利便性が悪いとモチベーションの低下につながるおそれもあるため、エントランスは従業員目線で設計することも大切です。

オフィスエントランスの成功事例

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ここからは、その納入実績からいくつかの事例をご紹介します。

 

フジテック株式会社

フジテック株式会社は、エレベータやエスカレータの新規設置などをおこなっている企業です。今回、横浜支店のオフィスが手狭になり、近くに好条件の物件が新築されることで移転が決定されました。

エントランスから内部に続く動線は、横浜の大桟橋をモチーフにしたデザインになっています。奥行きを感じさせるデザインが印象的なエントランスは、来訪者に洗練されたイメージを与えます。

 

■株式会社薬王堂

株式会社薬王堂は、ドラッグストアのチェーン経営や調剤薬局を経営されている企業です。エントランスは、透明ガラスのドアを採用して内部の見通しがよくなっています。一面ガラス張りで内部が見えることで、初めての来訪でも入りやすい雰囲気のエントランスに仕上がりました。

 

■株式会社紅中

株式会社紅中のエントランスは、住宅建材や産業資材などを取り扱っていることがイメージしやすいように、木材を前面に出した内装になっています。企業イメージである「暮らしをより快適にするアイデアやサービスを木の中から見つけ出し、お届けする総合空間創造企業」を具現化した空間を実現しました。

立体的に仕上げられたロゴマークも印象的で、クリエイティブな雰囲気を感じさせます。

 

■コマツ福島株式会社

コマツ福島株式会社は、建設機械販売や修理・メンテナンスを手がける福島県の企業です。2023年10月に本社新社屋の建て替え工事を実施し、これまで独立していた郡山支店を一階に集約しました。

エントランスを入ると、最初に目に入る場所に企業名の入った看板が設置されています。看板のデザインには、自社のロゴとコーポレートカラーが取り入れられており、来訪者に企業イメージを強く印象づけることが可能です。

また、エントランスの横には自社のロゴとともに、商品やパンフレットなどを置ける台が設置されています。エントランスの右側に通路があり、来訪客を案内しやすい動線に設計されています。

 

■株式会社JR東日本スマートロジスティクス

JR東日本はロッカーの多機能化と駅の物流拠点化を推進するため、2023年7月に株式会社JR東日本スマートロジスティクスを設立しました。株式会社JR東日本スマートロジスティクスでは、駅のロッカーをいつでも予約できるシステムやロッカーのサブスクリプションサービスなどを展開しています。

会社の設立を機に、新オフィスを構えました。エントランスの正面の壁には、自社のロゴが大きく表示されており、来訪客はすぐに株式会社JR東日本スマートロジスティクスだと認識できる工夫が施されています。

 

■福島コンピューターシステム株式会社

福島コンピューターシステム株式会社は、業務系のシステム開発をはじめ制御・組込系のシステム開発を手がける企業です。新型コロナウイルス感染症拡大を受け、従業員の出社率が減少し、働き方を見直すために2023年6月にオフィスを改装しました。

エントランスの正面には、自社のロゴと社名が大きくデザインされています。ロゴと社名に電飾を使うことで、より自社のエントランスであることを強調する効果が期待できるでしょう。

エントランスのサイドにはサイネージが縦長にあり、来訪者が待っている間に映像を通して企業理念の訴求やサービスについて訴求することができます

なお、福島コンピューターシステム株式会社がオフィス改装に至った経緯や改装によるリクルート効果などは、こちらのインタビュー記事で詳細を確認できます。

〈【インタビュー】福島コンピューターシステム株式会社「オフィス改装は人への投資 ~自由な働き方がもたらすリクルート効果とは~」〉

 

■株式会社TBSテレビ

株式会社TBSテレビは、関東広域圏を中心に放送事業を手がける企業です。2020年4月に、テクノロジーとデザインの力で世界中とつながる「Tech Design X」と呼ばれるイノベーションスペースをオープンしました。

Tech Design Xの目的は、来訪者のクリエイティビティを刺激する遊び心がある空間です。その目的に沿うように、エントランスのデザイン性は高く、電飾や照明などを活用し、非現実的な世界が表現されています。

エントランスの一角には、「イノベーションの木」と呼ばれるアイデアスペースが設置されています。従業員はワークスペースから離れてイノベーションの木に移動し、気分転換や新たなアイデアの創出に役立てることが可能です。

 

■株式会社穴吹ハウジングサービス

株式会社穴吹ハウジングサービスは、分譲マンションの建物管理事業や賃貸仲介・開発事業などを手がける企業です。同社の博多支店では、2023年2月にオフィスを改装しました。

 

博多支店のオフィスは、ワークスペースや会議室が一つの空間にあり、それぞれパーティションで仕切られています。エントランスエリアと執務エリアをほどよく遮ることができる、グリーンを使ったパーティションを使用しました。

その結果、開放感がありつつも、各スペースの区切りがわかりやすい空間を実現できています。パーティションの中央上部には、自社のロゴと社名が表示されています。

 

■ハドラスホールディングス株式会社

ハドラスホールディングス株式会社は、ナノテクノロジーの研究開発を手掛けるベンチャー企業です。同社は従業員にとってより良い環境を実現するために、2022年5月に本社の移転を機にオフィスを改装しました。

エントランスにはソファやテーブルを設置し、来訪客が待ち時間を快適に過ごせる工夫が施されています。スペース内には観葉植物が配置され、ホワイトとブラウンを基調として空間のアクセントとなっています。

ロビーの一角には大型モニターも設置されており、企業の動画を流すことも可能です。なお、ハドラスホールディングス株式会社の本社移転に関するインタビュー記事は、こちらからお読みいただけます。

〈【インタビュー】ハドラスホールディングス株式会社「ピンチをチャンスに」アフターコロナを見据えたオフィス移転〉

 

■アイリスグループ淀屋橋オフィス

アイリスグループ淀屋橋オフィスは、2022年9月にオフィスを改装しました。エントランスとワークスペースの間仕切りにはガラスパーティションを使用し、開放感がありつつ、従業員の心理的安全性を高める空間を実現しました。

ガラスパーティションには、アイリスグループのロゴを大きく表示しています。ガラスパーティションを用いることで、来訪者に企業の透明性や誠実性を訴求することができます。

空間全体はホワイトを基調としながらも、観葉植物のグリーンやオフィス家具のカラーなどがアクセントとなっています。エントランスの一角にはソファを設置し、来訪客が待ち時間を快適に過ごせる工夫も施されています。

 

■マグチグループ株式会社

マグチグループ株式会社は、食品加工や家電修理などのさまざまな事業を手がける企業です。2022年4月に、間口ホールディングス株式会社からマグチグループ株式会社へ社名を変更するにあたり、本社を全面改装しています。

エントランスの壁には、マグチグループの「M」とカエルのロゴを表示しています。エントランスのガラス製の扉には、同社のスローガンである「ともに笑顔を。ともに未来を。」を表示し、社内外の人に自社の特徴を印象づける工夫が施されています。

また、エントランスのすぐ横には商談室が設置されており、来訪者をスムーズに案内できる動線に設計されている点も魅力の一つです。

 

■H¹T武蔵小杉北口(野村不動産株式会社)

H¹T武蔵小杉北口は、野村不動産が展開する法人向けのシェアオフィスです。シェアオフィスは、さまざまな企業の従業員が利用します。そのため、エントランスには感染症予防のために、消毒液や体温測定器が設置されています。

エントランスは通路のような形状のため、必要最低限の設備しか設置されていませんが、ワークスペースは正面奥にあるため、動線がスムーズです。エントランスからはワークスペース内が直接見えないよう、低めのオフィス家具とグリーンで目隠しされています。

全体的に落ち着いた印象のデザインに仕上げられており、まるでホテルのような高級感ある空間を実現しています。

まとめ:会社に相応しいエントランスで企業イメージをアップしよう

エントランスは「企業の顔」になり得る場所であるため、企業のイメージに大きく影響します。洗練されたエントランスは従業員のモチベーションもアップして、業務の向上にもつながります。

 

エントランスにはエントランスサイン、カウンター、呼び出し機などが必要です。カラーやコンセプトを統一した上で、照明の明るさにも気を配り、来訪者にとっての利便性も考慮することも大切です。イメージに相応しいエントランスで、企業のイメージをアップさせましょう。

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