オフィスの壁を変えておしゃれな職場!色によるイメージ・効果も解説

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オフィスの壁を変えておしゃれな職場!色によるイメージ・効果も解説

オフィスの壁は単なる空間を区切るものではなく、働く環境を大きく左右する要素の一つです。壁の種類や色、デザインは、従業員の気分や生産性に影響を与え、企業のブランドイメージを形成する力を持っています。

この記事では、オフィスの壁の重要性と選び方を詳しく解説します。壁の種類、色の選び方を把握し、オフィスを最適な環境にしましょう。

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オフィスにおける「壁」の重要性

壁のデザイン一つで企業のイメージは大きく変わります。壁はオフィス空間で大きな面積を占める目につきやすいものです。自然と視界に入る壁のデザインや色は、企業のイメージに大きな影響を与えるでしょう。

たとえば、明るい色の壁は活気とエネルギーを感じられ、木製の壁は暖かさや自然といった印象を与えます。これらの要素をうまく組み合わせることができれば、企業のブランドを表現し、意識的にイメージを与えることができるのです。

加えて遮音性などの機能面にも注目すれば、従業員が集中しやすい、機能的なオフィス作りを手伝うことにもなるでしょう。

壁の選択はオフィスの内外に影響を与え、企業のブランド形成と従業員の働きぶりに作用します。適切な壁を選択肢、より良いオフィスを構築できるようにしましょう。

オフィスの壁の種類と特徴

オフィスで用いられる主要な壁を大別すると、次の3種類に分けることができます。

  • 造作壁
  • ハイパーテーション
  • ローパーテーション

それぞれの特徴を解説します。

 

■工事で設置する「造作壁」

造作壁は、建物の主要構造とは別に後付けされる壁です。

遮音性が非常に高いのが特徴で、雑音を遮断したいスペースを作りたい場合に最適です。木材や石材などの素材や、色合いを自由にデザインすることも可能なため、希望するデザインを柔軟に実現できます。タイル施工やグラフィック施工など仕上げ種類も豊富です。

一方で、施工には大掛かりな工事や一定の時間がかかることに注意が必要です。施工後は壁を移動できないため、将来的にレイアウト変更をおこなう場合には取り壊さなければならなくなります。また、賃貸オフィスの場合は施工の可否を管理会社やオーナーに確認する必要があります。

造成壁がデザイン面や性能面で持つ強みは大きいため、頻繁なレイアウト変更は想定しないケースなど、有効な場面を絞り込んで使用すると良いでしょう。

 

■防音性・遮音性にすぐれた「ハイパーテーション」

ハイパーテーションは、天井や床に固定されるパーテーションです。会議室などの独立した空間の作成に役立ちます。素材を工夫すれば、より遮音性を高めることも可能です。

素材にはおもにアルミとスチールが使用されます。アルミは安価で工数も短く、カラーバリエーションが豊富です。スチールはより遮音性に優れ、重厚感のあるデザインとなっています。また、近年ではガラスを使用するパーテーションも人気を博しはじめています。しかし、造成壁ほどのデザイン自由度や遮音性はありません。

また、設置には消防設備や空調の設置が求められます。B工事区分の施工が必要になるため、施工の可否を管理者に確認する必要がある点も注意したいポイントです。

パーテーションについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

【オフィス向け】パーテーションの種類と特徴、設置するメリットを徹底解説

 

工事不要の「ローパーテーション」

ローパーテーションは、工事不要で簡単に設置できるオフィスの壁です。壁に使われるのは、おもに1,200mm~1,800mm程度の高さのローパーテーションとなります。

一枚型やL字型などさまざまなタイプがあり、簡単な移動でレイアウト変更ができることが大きなメリットとなります。打ち合わせスペースや部署間の仕切りなど、柔軟な運用が可能です。来客スペースと業務スペースの境界など、視線を遮りたい場所でも有効です。

ハイパーテーションと同様、造成壁ほどのデザイン自由度や遮音性はあまり高くありません。しかし、サイズや形状が豊富で、小さなものから大きなものまで選択肢は豊富です。

オフィスの壁のカラーと与えるイメージ

オフィスの壁のカラーは重要な要素です。色にはそれぞれ異なるイメージや効果があるため、適切なカラーを選ぶことで働く人や来社した人に良い印象を与えることができるでしょう。

この項目では、次の主なカラーの効果を解説します。

  • 赤色
  • 白色
  • オレンジ色
  • 青色
  • 緑色
  • 黒色

それぞれの詳細を見ていきましょう。

 

■赤色

赤色は、活発さややる気を象徴するカラーとして知られています。オフィスの壁に赤色を採用すると、エネルギッシュな雰囲気を生み出し、コミュニケーションを活性化させる効果が期待できます。

特にミーティングスペースなど、アイデアの創出を促したい場所に赤色を取り入れると良いでしょう。ただし、赤色は刺激が強い色なので、全体のバランスを考慮しながら適度に使用することがポイントです。

 

■白色

白色は清潔感や純粋さを象徴するカラーで、医療機関などでは定番の色として使用されています。また、白色は膨張色ともいわれ、空間を広く見せる効果もあります。オフィスでも白色の採用で、広々とした印象を与えることが可能です。

狭いオフィスでも白色を採用することで、広々とした印象を与えることができます。白色は他の色との組み合わせもしやすく、オフィス全体のデザインにも柔軟に対応できるようになるでしょう。

 

■オレンジ色

オレンジ色は明るさや親しみやすさを象徴するカラーで、アットホームなオフィスの演出に有効です。オレンジ色を壁に取り入れることで、オフィス空間に活気と温かみをもたらすことができるでしょう。

ただし、オレンジ色などの柑橘系・黄色系の色は強い印象を与える色ということに注意しましょう。壁一面を全てオレンジ色にしてしまえば、奇抜なイメージが先行してしまいます。他の色とのバランスを考慮しながら、適度に取り入れることが重要です。

 

■青色

青色は冷静さや知的なイメージを与えるカラーとして知られています。業務スペースに青色を配色することで、仕事に集中する環境を作り出すことができるでしょう。また、時間の流れを早く感じられるようになるため、人を待たせるスペースにも向いています。

青色ばかりだと冷たさや圧迫感も与えてしまうため、部分的な採用が大切です。部分的に青色を取り入れる、他の刺激の薄い色と組み合わせるなど、効果的な利用法を検討してみましょう。

 

■緑色

緑色は自然を思わせるカラーで、安らぎや癒やしといったイメージを与えます。休憩スペースやリフレッシュスペースの壁に緑色を採用することで、リラックスした環境を作り出すことができるでしょう。

また、ストレス軽減のためにワークスペースに緑色を採用するのも効果的です。資格の疲労を軽減する効果もあるため、長時間の作業にも適しています。

 

■黒色

黒色は重厚感や高級感、クールといったイメージを与えます。応接室や役職がある人の部屋に黒色を採用することで、落ち着いた雰囲気を作り出し、取引相手などとの対話をスムーズに進めることができるでしょう。

しかし、黒色も過度に使用すると圧迫感を感じる可能性があります。たとえば、黒色の天井は白い天井よりも低く見えがちです。オフィスの中の引き締めたい部分のアクセントとなるような配色を心がけましょう。

オフィスの壁を刷新する流れ

オフィスの壁を刷新する際のおもな流れは次のとおりです。

  1. オフィス全体のレイアウトから検討
  2. オフィスのカラーを決定
  3. オフィスのオーナー・ビルの管理会社に相談
  4. 内装工事を依頼する業者を選定
  5. 業者と相談してオフィスデザインを最終決定

各段階のタスクの詳細を見ていきましょう。

 

■1.オフィス全体のレイアウトから検討

オフィスの壁を設置する場所を決定する際には、まずは全体のレイアウトから検討するようにしましょう。オフィス内のどのような部分を変えたいのかを明確にし、壁をどこに、どのような意図で配置するのかを決定します。

壁の設置ではゾーニングを意識することも重要です。壁の配置によって視線を遮ることができれば、共有スペースからセキュリティスペースを覗き見られてしまうリスクの低減も可能です。

従業員の意見も取り入れるようにしましょう。「ここに仕切りが欲しい」「ここに壁があると業務に支障が出る」という意見を取り入れることができれば、壁の刷新による失敗を避けることもできます。

さらに、壁を設置する際には、現状の天井設備との位置関係なども考慮する必要があります。壁がエアコンや通気口にぶつかることが分かった段階で、レイアウトを最初から決めなおすことになります。二度手間にならないように、事前に確認しておきましょう。

 

■2.オフィスのカラーを決定

オフィスのカラーを決めましょう。カラーが与える影響を理解し、適切な配色をおこなうことで企業のブランディングや従業員の生産性に大きな影響を与えます。どのような色を、どこに配置するのかを検討しましょう。

企業として顧客に与えたいイメージや競合との差別化を基準に、オフィス全体のカラーを決めることが重要です。たとえば、競合他社が青色を採用しているにも関わらず自社でも青色を採用してしまえば、消費者や取引先の印象が埋没してしまいます。

また、オフィスのカラーを決めたからといって、どれか一色だけで壁を染め上げてしまうことは避けましょう。刺激の強い色だと奇抜な印象を与えたり、従業員の目を疲れさせてしまうこともあります。

反対に、壁一面が落ち着いた色だけで染まっていれば、印象に残らず、退屈な気分になってしまうこともあります。適度にアクセントを加え、複数のカラーの調和を意識することも重要です。

関連記事▼
オフィスデザインにおけるカラーと配色の決め方|色が与える効果とは?

 

■3.オフィスのオーナー・ビルの管理会社に相談

賃貸オフィスで壁を設置する場合は、オーナーやビルの管理会社に事前の相談が必要です。建物の所有者に無断で内装工事をおこなうと、契約違反になる可能性があります。

造作壁を選ぶケースなど、壁の設置には大掛かりな内装工事が必要になる場合もあります。どこまでなら工事をして良いか、確認と許可を取っておくことが大切です。

また、工事をする際には工程表などの書類が必要になることもあるため、早めに相談しておいた方が良いでしょう。

 

■4.内装工事を依頼する業者を選定

ハイパーテーションなどはB工事区分となることが多く、ビルオーナー指定の業者となる場合が多いので、事前に協議が必要となります。自社で業者を指定できる場合は後述する内容を参考に選定しましょう。。選定の基準としては、実績や保証のサービス、評判、そしてワンストップで依頼できるかどうかを考慮することが大切です。

工事費用を可能な限りおさえるためには、複数の業者から見積もりを取り、費用の比較をおこなうことが有効です。希望に対する対応力や、信頼性が確認できた業者のなかから、もっとも妥当な価格のものを選びましょう。

アイリスチトセでは、オフィスのレイアウト変更から内装工事までワンストップでのサポートが可能です。オフィスづくりのプロとして、最適なオフィス空間をご提案いたします。オフィスの刷新をご検討されている場合は、ぜひアイリスチトセにご用命ください。

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■5.業者と相談してオフィスデザインを最終決定

施工に移る前に、業者との相談で新オフィスデザインを最終決定しましょう。自社で検討したレイアウトやカラーが、想定どおりの効果を期待できるのかを専門的な知見から確認してもらうことができます。

デザインが確定したあと、スケジュールを組んで内装工事の実施日を従業員に周知しましょう。工事の影響で業務が一時停止することもあるため、なるべく早く伝えることが重要です。周囲にテナントがあれば、迷惑をかけることもあらかじめ伝えておくと良いでしょう

工事にあたって荷物の運び出しが必要な場合には、事前準備や当日のタスクを定めておくとスムーズに工事を開始できます。

バイオフィリックデザインも検討の価値あり

近年では働く人のストレス緩和や幸福度アップを目的として、バイオフィリアという考えが注目されています。そのため、バイオフィリアを取り入れたバイオフィリックデザインが、オフィスデザインの刷新の際に検討される機会が増えています。

バイオフィリアとは、人間が自然とのつながりを求める考え方です。この考えをオフィスデザインに取り入れることで、働く人々のストレス軽減やワークエンゲージメントの向上が期待できます。

バイオフィリアの実践であるバイオフィリックデザインでは、壁の緑化や観葉植物の設置など、自然をオフィス空間に取り入れることが推奨されています。自然によるリラックス効果をねらう場合には、バイオフィリックデザインをオフィスに取り入れてみましょう。

バイオフィリアについては、次の記事でより詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
バイオフィリアとは|オフィスに取り入れる効果や導入事例を紹介

近年人気が高いのは「ガラスパーテーション」

オシャレで開放感のあるオフィスを作りたい場合には、ガラスパーテーションの採用を検討しましょう。パーテーションは、これまではスチール製やアルミ製が主流でしたが、最近ではパネル面にガラスを使用したガラスパーテーションの人気が高まっています。

ガラスパーテーションは光を遮らず、明るさを保ったまま空間を仕切ることが可能なため、既存のパーテーションよりも開放感のある空間を演出できます。デザイン性の高いものも多く、おしゃれなオフィス空間づくりに役立つ設備です。

一般的なガラスであるフロートガラス、凹凸のつけられた型板ガラス、曇りのあるフォグラスなど、複数の種類のガラスから選ぶこともできます。

ガラスパーテーションに興味を持った方は、より詳しい解説のある次の記事をご覧ください。

ガラスパーテーションとは?オフィスで人気の秘密やメリットなどをまとめて解説

おしゃれなオフィスの壁の事例

独自のデザインと色使いで企業の持つ個性を表現した、おしゃれなオフィスの壁の事例をご紹介します。企業のブランド表現の参考にしてみてください。

 

■H¹T品川(野村不動産株式会社)

野村不動産株式会社のサテライト型シェアオフィスH¹T品川では、木質を基調とした温かみのあるデザインの壁が採用されています。観葉植物を配置することで緑色のカラーをを随所に取り込み、壁と合わせてバイオフィリックデザインなオフィスを実現しています。

 

■コーナン商事株式会社

ホームセンターを運営するコーナン商事株式会社のオフィスでは、ホームセンターらしい「クラフト感」をテーマにデザインがおこなわれています。解放感の感じられる白い壁や、おしゃれなスペースを実現するガラスパーテーションを採用しています。

オフィスの壁をデザインする際は法律にも注意

オフィスの壁をデザインする際には、法律的な規制にも注意が必要です。天井まで届くパーテーションで仕切られた空間は新たな個室と見做されるため、防火対象物工事計画届出書を所轄の消防署に届ける必要があります。

また、オフィスの通路の幅も法律で定められており、最低でも1.2メートル以上確保する必要があります。壁で通路を圧迫するようなレイアウトは避けましょう。

まとめ:オフィスの壁を刷新して職場の質を向上させよう

壁のデザインやカラーは、オフィスの雰囲気や生産性に大きな影響を与えます。自社のブランドイメージや従業員にとって働きやすい環境を意識することで最適な壁を選べるようになり、オフィスの質を向上できるようになるでしょう。

オフィスの壁を刷新する際には、全体のレイアウト設計や法令上の遵守事項の把握も大切です。専門知識を持った専門業者に相談すれば、専門外の会社でも最適なオフィスを構築できるようになります。

アイリスチトセでは、オフィスのレイアウトやオフィス家具などをワンストップでサポートするサービスを提供しております。オフィスの壁に関してお悩みや実現したいことがございましたら、ぜひアイリスチトセまでご相談ください。

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