ガラスパーテーションとは?オフィスで人気の秘密やメリットなどをまとめて解説

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ガラスパーテーションとは?オフィスで人気の秘密やメリットなどをまとめて解説

オフィスをレイアウトする際、スペースを分割する手段としてパーテーション(間仕切り)がよく利用されます。これまではスチール製やアルミ製が主流でしたが、最近ではパネル面にガラスを使用した「ガラスパーテーション」の人気が高まっています。

おしゃれでデザイン性の高い空間や開放感のあるオフィスを作るなら、ガラスパーテーションの設置を検討してみると良いでしょう。

本記事では、ガラスパーテーションを導入するメリットや課題などを解説します。ガラスパーテーションの種類や施工事例もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ガラスパーテーションとは

ガラスパーテーションとは、パネル部分の一部またはすべてにガラスを使った間仕切りのことです。アルミやスチールで作られた支柱にガラスパネルがはめ込まれたものを指すのが一般的です。最近では支柱や枠を持たない、ガラス面だけが見えるガラスパーテーションも見られるようになりました。

使用されるガラスは、透明や半透明、強化ガラスなど多彩で、オフィスの雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。

オフィスにガラスパーテーションを導入するメリット

オフィス内にガラスパーテーションを導入することで、次のようなメリットや効果が期待できます。

  • 開放感のあるスペースを作れる
  • おしゃれなオフィス空間を演出できる

 

■開放感のあるスペースを作れる

ガラスパーテーションは光を遮らないため、明るさを保ったまま空間を仕切ることが可能です。アルミやスチールのパーテーション、家具を使った間仕切りよりも開放感のある空間を演出できます。

エントランスに採用されることが多いですが、最近では会議室などに導入されるケースも増えています。会議室などにガラスパーテーションを利用すると、心理的にも開放感が高まるうえ、企業の透明性や公共性のアピールにも効果的です。会議室の外から内部の状況がある程度把握できるため、ハラスメント防止やコンプライアンスの強化にも役立つでしょう。

 

■心理的安全性を高めることができる

光や視線を遮らずに圧迫感なく空間を分けられるため、開放感による安心感があります。また、「見られている」ことで視覚的な抑止力が働くとされていて、ガラスパーテーションのように視界の良い空間はハラスメント等の予防にもつながるとされています。

 

■おしゃれなオフィス空間を演出できる

ガラスパーテーションはデザイン性の高いものが多く、おしゃれなオフィス空間づくりに役立つ設備です。

ガラスの種類や枠の種類が豊富で、好みに合わせたカスタマイズも可能です。自社が求めるオフィスの雰囲気に合わせたデザインを施すことができます。

ガラスパーテーションを導入する際の課題

ガラスパーテーションは開放感やデザイン性に優れますが、導入するにあたっては次のような課題もあります。

  • 耐衝撃性が低い
  • 周囲の視線が気になりやすい
  • 価格が高い

効果を最大限に引き出すためには、事前に導入の課題と対策を考えておきましょう。

 

■耐衝撃性が低い

ガラスパーテーションはアルミやスチール製のものと比べると衝撃に弱く、亀裂や破損が起きる可能性があります。特にガラス面が大きいものは強度が下がるため、比較的小さな衝撃でも破損してしまうこともあります。破損によってガラスが飛び散り、怪我をするリスクもあるでしょう。

「強化ガラスやアクリルガラスなど、割れても飛び散らないガラスを使用する」「飛散防止フィルムを貼って、ガラスの飛び散りを防ぐ」などの対策を講じる必要があります。

 

■周囲の視線や音が気になりやすい

ガラスパーテーションは透明なので視界を遮らないため、周囲の視線が気になりやすくなるというデメリットもあります。個別で集中したい業務や守秘義務に関わる業務には不向きな空間だと言えます。

ガラスパーテーションの開放感を演出しつつ、さらに周囲から見えにくい環境も整えたい場合は、透明なガラスではなく、外から見えにくい型板ガラスやフォグラスを使うと良いでしょう。ブラインドやカーテンを設置するという方法もあります。

また、スチールやアルミのパーテーションと比較して遮音性は低くなります。吸音性も低いため、防音性を高めるなら「遮音性の高い二重ガラスを使用する」「吸音性の高いパーテーションと組み合わせる」などの工夫を検討すると良いでしょう。

 

■価格が高い

ガラスパーテーションはアルミやスチール製のパーテーションに比べて価格が高めです。ガラスや枠の種類によっては費用をおさえられますが、デザインや遮音性など品質にこだわるとコストもかさみます。

また破損の可能性や重量の重さから、施工費用も高くなる傾向が見られます。

予算に応じて、従業員や来客者の目に入りにくい部分は安価なガラスやスチール製にするなどの工夫が求められるでしょう。

ガラスパーテーションの種類

ガラスパーテーションは、次の種類に分類できます。

  • 施工方法
  • フレームのタイプ
  • ガラスのタイプ

これらの組み合わせによって、さまざまなガラスパーテーションのデザインや設置が可能となります。

 

■施工方法の種類

施工方法には、2辺施工方法と4辺施工方法の2種類があります。

 

2辺施工方法

ガラスの上下をフレームで挟み込み支える工法が「2辺施工方法」です。

2辺施工方法には縦方向のフレームがなく、すっきりと高級感のある見た目を演出できます。縦方向のフレームが無い代わりに、ガラス自体に厚みを持たせることで縦方向の強度を確保します。

厚く大きなガラスを利用するため、オフィスに搬入できるかをまず確認する必要があります。また、パーテーション自体の重量が重くなり、施工に手間がかかる手法です。

 

4辺施工方法

4辺施工方法は、上下左右をフレームで囲んで支える工法です。

4辺施工方法は窓枠のようなイメージとなり、枠を組み合わせることで、軽く薄いガラス板を使用できます。2辺施工方法より施工がたやすく、ガラスの厚みを薄くしても強度を保てるため、費用をおさえた導入が可能です。

 

■フレームの種類

ガラスパーテーションのフレームには、おもにアルミとスチールが使われます。最近では、ガラス同士を連結したフレームのないタイプも見られます。

 

アルミ

アルミ製パーテーションのパネル部分を、ガラスに入れ替えたものです。強度を確保するため、基本的に4辺を枠で固定して施工します。軽量で取り扱いしやすく、比較的安価なのが特徴です。

選べるデザインも多く、エントランス部や休憩室など多くのシーンで採用されています。

 

スチール

スチール製のパーテーションのパネル部分に、ガラスを使ったものもあります。

アルミよりも剛性が高いため、大きく重量のあるガラスでも施工可能です。遮音性・不燃性・耐震性にも優れることから、防音が必要な部屋に使用されることが多いです。

 

フレームがないタイプ

2辺施工方法でガラスパーテーションを並べて取り付ける必要がある際、ガラス同士を透明な樹脂で連結する工法があります。この工法は「連装ガラスパーテーション」と呼ばれ、継ぎ目が透明で目立たず、クリアな視界を保てるのが大きなメリットです。

施工が難しくなるため費用はかかりますが、美しく洗練された見た目となります。

 

■ガラスのタイプ

使用されるガラスにもバリエーションがあり、用途によって使い分けが可能です。

 

フロートガラス

フロートガラスは、一般的な透明ガラスです。透明度が高いため、開放感の高い空間を演出できます。透明のままで使用するほか、シートやフィルムを貼っても使えます。

使われるガラスの厚みは、ガラスパーテーションの大きさにもよりますが4辺施工で4~6ミリ、強化ガラスや2辺施工であれば8~12ミリ程度です。

 

型板ガラス

表面が平らではなく、凹凸のつけられたガラスが型板ガラスです。

表面の凹凸でガラスの向こう側ははっきりと見えないため、プライバシー保護に役立ちます。また、色はついていないため光が透過し、明るさを確保できるのもよい点です。

透明ガラスを加工するよりも安価で手配できるため、応接室や会議室などでもよく使われます。

 

フォグラス

フロートガラスに半透明のシートを貼り付けることで、曇りガラスにできるシートがフォグラスです。全面に貼り付けて曇りガラスとして利用するほか、目線の高さだけに貼り付ける施工も可能です。

施工も比較的たやすく、フロートガラスを曇りガラスにしたい場合や一部分だけ目隠ししたい場合に検討したいアイテムです。

オフィスでのガラスパーテーションの導入事例

実際にオフィス内にガラスパーテーションを導入した事例をご紹介します。

■【2辺施工方法・フロートガラス】アイリスグループ淀屋橋オフィス

アイリスグループ淀屋橋オフィスでは、上下を固定したフロートガラスのパーテーションを会議室に使用しています。フロートガラスの目の高さにフィルムを貼って、目線が合わないタイプのガラスパーテーションが使用された部屋もあり、明るさとプライバシー確保を両立しています。

 

■【フレームがないタイプ:フロートガラス】マグチグループ株式会社

マグチグループでは、フレームがなくガラスを連結したガラスパーテーションが効果的に使用されています。曲面になったガラスを使い、一見オフィスには見えないおしゃれな空間が演出されています。

 

■【2辺施工方法・フォグラス】フジテック株式会社 横浜支店

フジテックでは、エントランス部分にフォグラスを使い、外部とワークスペースをうまく切り離すことに成功しています。2辺施工方法を採用してすっきりとした見た目を確保し、明るく見晴らしのよい空間となっています。

まとめ:ガラスパーテーションで明るく開放的なオフィスを演出しよう

ガラスパーテーションを効果的に使うことで、オフィスに開放感が生まれおしゃれな空間を演出できます。

しかし、大きなガラスをパネル面に使うことから、衝撃に弱く重量が重くなるデメリットもあります。破損や飛び散りを防ぐためのフィルムを貼る、衝撃を受けそうな部分はスチールやアルミのパーテーションを併用するなどの工夫が必要です。

ガラスパーテーションには施工方法やフレーム・ガラスの組み合わせで、さまざまなデザインが可能です。オフィスをおしゃれな空間にするために、ガラスパーテーションの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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