オフィスデザインにおけるカラーと配色の決め方|色が与える効果とは?

オフィスレイアウト・デザイン・設計

Home コラム オフィスレイアウト・デザイン・設計 オフィスデザインにおけるカラーと配色の決め方|色が与える効果とは?
オフィスデザインにおけるカラーと配色の決め方|色が与える効果とは?

オフィスを刷新するなら、デザインだけでなくカラーも重視してみましょう。オフィスデザインのカラーは企業にさまざまな効果を与えるため、上手く取り入れることが大切です。

この記事では、オフィスデザインのカラーが企業に与える影響や色別の効果などを解説します。

オフィス移転を検討中の企業様へ
オフィス移転に必要なチェックリストを配布中

アイリスチトセでは、年間1000件以上にも及ぶオフィス移転・改修をサポートしています。移転先の選定から移転完了までに必要なことをまとめたチェックリストを無料でダウンロードしていただけます。

オフィスデザインのカラーが企業に与える効果

オフィスデザインのカラーは見た目の印象に関わるだけでなく、企業ブランディングへの寄与や生産性の向上など、企業にさまざまな効果に影響します。

 

■企業ブランディングへの寄与

オフィスを訪れたステークホルダーは、オフィスデザインに取り入れられたカラーによって何らかのイメージを抱くと言われています。たとえば赤色は活発なイメージ、緑色は落ち着いたイメージです。なお、色が与える効果と印象については後述します。

オフィスデザインで企業ブランドを強化したい場合は、コーポレートカラーを取り入れると効果的です。コーポレートカラーとは、企業理念や事業内容などの企業を象徴する色です。オフィスデザインにコーポレートカラーを上手く取り入れることでステークホルダーに企業の意図が伝わり、企業ブランディングを期待できます。

 

■生産性の向上

オフィスデザインのカラーは、オフィスで働く従業員の心理状態に働きかけるため、使い方次第では集中力や想像力のアップを期待できます。たとえば赤色はエネルギーが湧きやすくなる、青色は新たなアイデアを生み出しやすくなるなどです。

近年は従業員がリラックスして働ける環境を整えるために、安らぎや癒しなどの効果が期待できる緑色をデザインに取り入れるオフィスも増えています。従業員の生産性を向上させるためには、オフィスデザインのカラーを工夫することが大切です。

▼関連記事

生産性を向上できるオフィス環境の整え方|快適なオフィス環境を整備するメリットと注意点を解説

オフィスデザインに影響する色別の効果

カラーによって人に与える効果が異なります。そのため、オフィスデザインに取り入れるカラーは、従業員やステークホルダーに与えたいイメージを考慮して選びましょう。

 

■赤色

赤色が与える効果は、次のとおりです。

  • 活発さ
  • やる気
  • アイデアを引き出す
  • エネルギー
  • 情熱的 など

赤色は太陽や血液などをイメージさせ、本能的に刺激を受けるカラーのため、活発さややる気などの気分を高める効果があるといわれています。

ミーティングスペースにアクセントカラーとして使用すると、コミュニケーションが活性化し、新たなアイデアが生み出せるかもしれません。

▼関連記事

オフィスコミュニケーションを活性化させるには?効果的なオフィスレイアウトの導入方法も解説

 

■柑橘系の色

柑橘系の色が与える効果は、次のとおりです。

  • 明るい
  • 親しみやすい
  • 気軽
  • 健康的
  • 楽しい
  • 心地良い
  • 暖かい など

柑橘系の色は明るさや楽しさをイメージさせるため、アットホームなオフィスにしたい場合におすすめです。

親しみやすさや健康的なイメージを与えることから、企業のコーポレートカラーに使用されることも多いカラーです。

 

■白色

白色が与える効果は、次のとおりです。

  • 清潔
  • 純粋
  • 無垢
  • 未来
  • 平和
  • 信頼 など

白色は清潔感をイメージさせるため、病院やクリニックなどの医療機関では定番の色となっています。

また、白色は膨張色でもあり、壁や床、天井などに使用すると、実際よりも広く感じられる空間を演出できます。

日光を上手く取り入れて光を反射させれば、明るく見せることも可能です。

 

■青色

オフィスデザインで青色が与える効果は、次のとおりです。

  • 冷静
  • 知的
  • 爽やか
  • 信頼
  • 誠実 など

青色は空や海をイメージさせ、心を落ち着かせる効果があるため、集中して作業したい場所に取り入れるのがおすすめです。

たとえばミーティングスペースに取り入れると、冷静な意見交換ができるようになるかもしれません。

また、デスクやチェアなどのオフィス家具に取り入れるのも、リラックス効果を期待できるためおすすめです。

 

■緑色

緑色が与える効果は、次のとおりです。

  • 安らぎ
  • 癒し
  • 自然
  • 緊張の緩和
  • 調査
  • 安全
  • 健康 など

緑色は自然をイメージさせるため、休憩スペースやリフレッシュスペースなど、心身をリラックスさせたい場所に取り入れるのがおすすめです。

疲労感やストレスを軽減させる効果もあるため、ワークスペースに取り入れるオフィスも増えています。

 

■黒色

黒色が与える効果は、次のとおりです。

  • 強さ
  • 重厚感
  • 高級感
  • クール
  • スタイリッシュ
  • 存在感
  • シンプル など

黒色は彩度や色味がなく、明度のみがある無彩色に分類されます。

黒色をオフィスデザインに取り入れると、高級感やスタイリッシュなどのイメージを与えます。エントランスや応接室のオフィス家具に取り入れれば、おしゃれで落ち着いた印象のオフィスを演出できるでしょう。

オフィスデザインに取り入れるカラーを決めるポイント

カラーを決めるポイントを押さえた上でオフィスデザインに着手すると、企業に与える効果を発揮できる可能性が高まります。

 

■コーポレートカラーを取り入れる

オフィスデザインには、企業を象徴する色であるコーポレートカラーを取り入れましょう。

コーポレートカラーが決まっていない場合は、まず企業理念や事業内容を明確にします。その上で、対外的にどのようなイメージを持ってもらいたいかを具体化し、色別の効果を鑑みながら決めましょう。

ロゴや看板、公式サイトなどにコーポレートカラーを取り入れ、認知度を高めている企業も少なくありません。

 

■空間を構成する色の配分に注意する

オフィスデザインにカラーを上手く取り入れるためには、空間を構成する色の配色を把握しておくことも大切です。一色だけでは色の主張が強く、反対に色が多いと賑やか過ぎる印象を与えます。

インテリアカラーは、次の配分が目安だといわれています。

  • ベースカラー:70%
  • メインカラー:25%
  • アクセントカラー:5%

床や天井、壁など空間の基礎となるベースカラーは、70%を目安に配分します。カーテンやオフィス家具などの主役となるメインカラーは、25%が目安です。置物やパーテーションなどのすぐに変更できる部分には、アクセントカラーとして5%を配分しましょう。

メインカラーに赤色や柑橘系の色を取り入れると、空間全体を明るいイメージに仕上げられます。

 

■スペースの利用目的により色を使い分ける

たとえばミーティングスペースにはコミュニケーションの活性化を期待できる柑橘系の色を、ワークスペースには集中力を高める青色を取り入れるなど、場所によって色を使い分けるのもおすすめです。

また、来客を迎えるエントランスや応接室にコーポレートカラーを取り入れると、企業の存在感をアピールできます。

スペースの利用目的によって色を上手く使い分け、色が与える効果を最大限に発揮させましょう。

 

■カラーは具体的にイメージする

オフィスデザインに取り入れたい色味や与えたい印象を漠然と決めるだけでは、実際に完成したときに相違が出る可能性があります。

たとえば赤色にも、カージナルレッドやワインレッドなどのさまざまな種類が存在するからです。

そのため、まずは大まかなカラーの方向性を決めてから、具体的なカラーを決める必要があります。

カラーを決める際には、資材のカタログやサンプルを取り寄せるという方法もあります。実際の仕上がりをより具体的にイメージしたい場合は、ショールームの見学がおすすめです。

アイリスチトセでは、グループ会社のオフィスを見学していただけます。従業員が実際に働いている様子を見学できるため、オフィスデザインに色を取り入れる際の参考になります。

アイリスチトセ ショールームの見学に関するお問い合わせはこちら

 

■避けたほうが良いカラーの組み合わせに注意

オフィスデザインには、避けたほうが良いカラーの組み合わせがあります。組み合わせによっては、オフィス空間が狭く見える、圧迫感を与える可能性があるためです。

オフィスデザインで、避けたほうが良いカラーの組み合わせ例は次のとおりです。

  • 膨張色と収縮色
  • 重さと軽さ など

膨張色は白色や赤色などの明るい色、収縮色は黒色や青色などの引き締まって見える色です。空間全体の印象は、面積が広いベースカラーにどちらの色を取り入れるかで変わります。

たとえばベースカラーが収縮色の場合、圧迫感があり狭い印象を与えます。一方でベースカラーが膨張色の場合、明るく広い空間に見せることが可能です。

また、色によって重く見える場合や軽く見える場合があります。濃い色は重く見えるのに対し、淡い色は軽く見える傾向にあります。濃い色を下側に使用し、淡い色を上側に使用すると、天井が高く開放感ある空間に見せられます。

カラーを上手く取り入れたオフィスの成功事例

■アリーナシステム株式会社

アリーナシステム株式会社では、コーポレートカラーをさまざまな場所に取り入れています。壁の一部には収縮色が使用されていますが、そのほかの壁や天井などの広い範囲に膨張色が使用されているため、開放感ある空間に仕上がりました。

ワークスペースでは、オフィス家具にコーポレートカラーを取り入れています。コーポレートカラーは青色なので、従業員に企業理念が浸透しやすくなることに加え、集中して仕事に取り組みやすい環境も整備できました。

 

■株式会社TBSスパークル

株式会社TBSスパークルは、グループ会社11社の統合を機に本社を移転しました。新オフィスでは、全社の一体感が生まれるオフィス空間を目指してデザインされています。ワークスペースは白を基調としているため、スペースごとに仕切りがありつつも、開放的な空間に仕上がっています。

 

■間口ホールディングス株式会社

間口ホールディングス株式会社は、コーポレートカラーの青色を壁やオフィス家具などに取り入れています。ミーティングスペースの壁には淡い青色、オフィス家具には濃い青色を使用し、バランスのとれた空間に仕上がりました。

まとめ:オフィスデザインにはコーポレートカラーを上手く取り入れよう

オフィスデザインでは、カラーの使い方次第で従業員やステークホルダーに与える印象が変化します。カラーを上手く取り入れると、企業ブランディングへの寄与や生産性の向上などのさまざまな効果が期待できます。

カラーを選ぶ際には空間を構成する色の配色にも注意が必要です。

自社に適した配色に迷ったときは、オフィスデザインの専門家に相談するのも手段の一つです。アイリスチトセでは、オフィスが抱える課題解決に向けてサポートしますので、ぜひご相談ください。

アイリスチトセのオフィスサービスはこちら

オフィス移転・内装にお悩みなら…
まずは、お気軽にお問い合わせください。

年間1000件以上にも及ぶオフィス移転・改修実績があるアイリスチトセでは、レイアウトのプランニングから引っ越しまでをトータルでサポートいたします。企業ごとに抱える悩みに寄り添い、グループの総合力で課題を解決いたします。オフィス移転、レイアウトの際はお気軽にご相談ください。

Related