オフィスの床をおしゃれに改装!選び方や変更の注意点まで解説

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オフィスの床をおしゃれに改装!選び方や変更の注意点まで解説

床はオフィスでも面積が広く、必ず視界に入る部分です。オフィスを改装する際、床の印象は重要なポイントとなるため、どのような床にすれば良いか迷ってしまうことも多いでしょう。

本記事では、床の色が業務に与える影響や床材の種類、選び方のポイントについて解説しています。

オフィスの実例もありますので、オフィスの改装を検討されている担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

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オフィスの床と業務への影響

床の色や材質によってオフィスの印象は大きく変わります。つまり床はオフィスデザインにおいて重要な要素の一つです。

一般的にはモノトーンで落ち着いた雰囲気のものが多く採用されていますが、最近では業務への影響を考慮した床材が選ばれるようになってきました。床がオフィスに与える影響を解説します。

 

■床のカラーによって業務効率・印象が変わる

床の色を変更するだけで、部屋全体の印象は大きく変わるものです。また、使う色によって与えるイメージが異なることから、業務内容に合わせた色合いを選ぶと効率アップが期待できます。

一般的に、寒色系にすると落ち着きのある空間となり、暖色系を取り入れると明るく活発な雰囲気となります。また、明度が高いと軽やかな印象、低いと重厚感のあるイメージです。

代表的な色の与える印象は次のとおりです。床のカラー変更時は参考にしてみてください。

色の種類 業務への影響 印象
熱意や意欲を促進する効果がある 情熱的・活力・高揚 など
明るさや集中力を高める 元気・軽快・希望 など
情緒の安定をもたらす 安らぎ・安定・調和 など
冷静で落ち着きをもたらす 落ち着き・知的・信頼感 など
安心感やリラックス効果がある ぬくもり・安定・穏やか など
グレー 落ち着きのある空間となる 落ち着き・真面目・上品 など
重厚で力強い印象を与える 重厚・高級・威厳 など

■ゾーニングで視覚的な区別ができる

床の色や材質は、必ずしもオフィスフロア全体で統一する必要はありません。たとえば、執務スペースは落ち着いたグレー、休憩スペースはリラックスできるアースカラーなど、エリア別に色や材質で変化をつけるのも良い方法です。

また、同じエリア内でも色分けしておけば、パーテーションを使用しなくてもゾーニングが可能です。さらに、メイン動線を異なる色にすると、仮想の廊下として動線を視覚的に意識しやすくなります。

画一的なデザインではなくゾーニングを意識することで、より機能的なオフィスとなるでしょう。

 

■OAフロアで事故防止と印象改善ができる

オフィスの床にOAフロアを導入すれば、見た目の印象だけではなく事故防止にもつなげられます。

OAフロアとは、通常の床の上に配線を通す空間を設け、二重床としたフロアです。配線を床下に隠せるため「配線に足を引っかけて転ぶ」「配線が抜けてデータが破損する」といった事故を未然に防止できます。

配線が見えないのですっきりした見た目となり、床の掃除やデスクの移動などが容易になるのもメリットです。

一般的な床材よりコストは上がりますが、配線の多いオフィス環境であれば、検討する意味はあるでしょう。

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オフィスの床の種類と特徴

オフィスの床材は、大きく分けて次の3種類があり、それぞれに異なる特徴をもちます。

  • タイルカーペットタイプ
  • ビニルタイプ
  • 天然素材タイプ

それぞれについて、詳しく説明します。

 

■タイルカーペットタイプ

オフィスの床材でよく使われるものとして、タイルカーペットがあげられます。オフィスで使われるものは裏面がPVC(ポリ塩化ビニル)となっているものが多く、床に接着剤で貼り付けて使用します。

静電気防止や防汚機能のついたものなどがあり、施工がしやすく高い耐久性が特徴です。色や柄も豊富で、オフィスの雰囲気や予算に合わせたものを選べます。貼り方によってデザインのパターンが無数にできるのも、タイルカーペットならではのポイントです。

また、汚れた部分だけ交換することも可能ですが、交換しない部分が色あせたり劣化している場合は違和感の目立つケースがあるので注意しましょう。

 

■ビニルタイプ

PVCにて作られた床材で、タイル状になったもの(フロアタイル)とシート上になったもの(フロアシート)が多く使われます。

木目調や大理石調などデザインの自由度が高く、種類も豊富です。天然素材と比較して価格がおさえられる上に施工も簡単なので、天然素材の代わりに使われるケースも多く見られます。

撥水性・耐久性に優れていることから、エントランスや廊下など歩行の多い場所や、食堂や給湯室などの水回りで使われることが多いです。施工や取り扱いは簡単ですが、比較的剥がれやすいといった一面があります。

 

■天然素材タイプ

木材や大理石など、天然素材を使用したタイプの床材です。

タイルカーペットやビニルタイプの床材と比べ、コストが高くメンテナンスの手間がかかります。しかし、天然素材ならではの高級感と雰囲気を演出できるのがポイントです。表面に小さな傷がついても目立ちにくく、デザインのように見えるのもメリットとしてあげられます。

全面で使用すると費用面でも管理面でも大変なので、休憩スペースや客室、エントランスの一部など、部分的に使用されるケースもよく見受けられます。

オフィスの床を選ぶ3つの基準

オフィスの床は、次の3点を基準にして選ぶと良いでしょう。

  • オフィスのイメージカラー
  • 床の機能性
  • 床材のコスト

それぞれについて、詳しく説明します。

 

■オフィスのイメージカラー

床材の色を決める際には、オフィスのイメージカラーを決めておくと良いでしょう。イメージカラーをベースとして構築すると、オフィス全体に統一感が生まれます。

イメージカラーの決め方としては、コーポレートカラーがある場合はそれを取り入れた色合いにすると企業のブランディングにも寄与します。特に決められていない場合は、事業内容やオフィスに持たせたいイメージで決めると良いでしょう。

ただし、蛍光色や原色など派手で彩度の高い色合いばかり使うと、居心地が良い空間を構築しにくくなります。床材に採用するのは、長時間過ごすオフィスであることを考慮した色合いとするのが大切です。

 

■床の機能性

床材の機能性も、採用時に注意するポイントです。使用する場所や状況に応じたものを選ぶためには、次の点に注目すると良いでしょう。

  • 耐久性は高いか
  • 防水・防汚の機能があるか
  • 貼り替えの施工は簡単か
  • メンテナンス方法はどうなるか など

見た目にこだわって機能性をおろそかにしてしまうと、オフィスの使いやすさに影響する可能性があります。使用場所の目的に合わせた機能のある床材を選ぶことが重要です。

 

■床材のコスト

オフィスの改装には、床だけではなくその他の部分にも費用がかかります。床材にかけられるコストを割り出し、その範囲内で収められるような工夫が求められるでしょう。

たとえば、床をすべてフローリングとした場合、床材そのものや施工のコストが大きくなります。フローリングを使わなければならない理由がない場合は、ビニルタイプで木目調のものを使うとコストが抑えられます。

デザインや機能性で希望の条件を満たすものがあれば、安価なものを探して採用すると良いでしょう。

オフィスの床のデザイン例

ここでは、実際に採用されているオフィス床のデザイン例を順にご紹介します。

■業務スペース

株式会社Seven Arcs

株式会社穴吹ハウジングサービス 博多支店

業務スペースに寒色系やベージュなどの色合いを採用することで、業務に集中できる効果を期待できます。膨張色を効果的に使うと、スペースを広く見せられるメリットもあります。

 

■会議スペース

リストデベロップメント株式会社

株式会社大和電業社

会議スペースでは、グレーやブラウンなど落ち着いたトーンの色合いがおすすめです。使用する色のトーンを下げて全体の色数を減らすことで、周囲に意識がいかず集中できるスペースを演出できます。

 

■リフレッシュスペース

ヒトトヒトホールディングス株式会社

リフレッシュスペースには、アースカラーや木目を使用してリラックス効果を高めると良いでしょう。床の色合いに合わせて観葉植物を配置すると、癒しの効果をさらに高められます。

 

■エントランス

フジテック株式会社

コーナン商事株式会社

エントランスは企業の顔となるスペースであることから、清潔感や高級感のある床材が選ばれます。企業のロゴやマスコットなどをあわせて配置すると、企業のブランディングにも寄与するでしょう。

オフィスの床を変更する際の注意点

オフィスの床を変更する際は、次の点に注意して進めるようにしましょう。

  • 選ぶ床は現物を確認する
  • オフィスの配線は減らす工夫も必要
  • 賃貸オフィスによっては施工不可な場合もある
  • 採用する床のメンテナンス方法は事前に把握しておく
  • 自社だけで検討せず改装の専門業者にも相談する

それぞれについて、詳しく説明します。

 

■選ぶ床は現物を確認する

床材を選ぶ際は、できるだけ現物を確認するようにしましょう。

インターネット環境でカタログを見る場合、パソコンやスマートフォンの画面によっては現物と色合いの異なる可能性があります。また、表面の質感や施工方法が思っているものと違うケースも考えられるでしょう。

検討している床材のサンプルを事前に取り寄せ、色柄や質感を実際に確認してから採用することを強くおすすめします。サンプルが小さく実際の施工イメージがしにくい場合は、デジタルカタログなどで全体のイメージを見ておくようにしましょう。

 

■オフィスの配線は減らす工夫も必要

配線が多いと感じているオフィスの場合、配線そのものを減らせないか工夫してみるのも一案です。

オフィスの配線を隠すため、OAフロアの導入を検討する企業もあるでしょう。OAフロアでは配線が床下となるため見た目はすっきりしますが、再配線が必要な際に引きなおす手間がかかるデメリット面があります。

たとえば、ネットワーク回線を無線化してLANケーブルを減らすだけでもかなりすっきりします。配線を減らしたうえでOAフロアを導入するとケーブルの収納容量を減らせるため、低コストの商品を導入できるのもメリットです。

 

■賃貸オフィスによっては施工不可な場合もある

賃貸オフィスの場合、導入する床材は施工しても良いか確認が必要です。

支柱によって床材を支えるタイプのOAフロアでは、支柱を元ある床に接着して固定します。タイルカーペットやビニルタイプの床材でも、床に接着剤で貼り付けるタイプも多く見られます。

しかし、賃貸オフィスによっては接着剤を使用した床材の使用を認めていないケースがあるため、施工前の事前確認は不可欠です。施工に制限のある場合、置き敷きのOAフロアやはめ込み式の床材など、接着剤を使用しないタイプの床材を検討しましょう。

 

■採用する床のメンテナンス方法は事前に把握しておく

採用する床のメンテナンス方法は、事前に把握しておく必要があります。

日常のメンテナンスを怠ると汚れが蓄積して落としにくくなり、場合によっては専門業者へ依頼しなければならなくなります。日頃から定期的に掃除やメンテナンスを実施し、きれいな状態を保てるようにしましょう。

先に紹介した3種類の床材について、日常のメンテナンス方法を簡単にご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

床の種類 メンテナンス方法
タイルカーペット
  • ブラシ付きの掃除機をかける
  • 中性洗剤で拭く(油汚れ)
  • カーペット用洗剤で拭く(シミ) など
ビニルタイプ
  • 掃除機をかける
  • モップやぞうきんで水拭きする
  • 床用洗剤で拭く(汚れのひどい場合) など
天然素材タイプ
  • 掃除機をかける
  • モップやぞうきんで水拭きする
  • フローリング用のワックスをかける(フローリング材) など

■自社だけで検討せず改装の専門業者にも相談する

オフィス床の張り替えは、広くないスペースであれば自社のDIYでも可能です。しかし、大規模な床の改修となる場合、内装の専門業者へ依頼すると良いでしょう。

業者へ相談することで、床の施工だけではなくオフィス全体におけるデザインの提案が可能です。また、自社の検討では思いつかないアイデアを得られる可能性も高くなります。

アイリスチトセでは、床材の選定・工事を含め、オフィス家具の選定や物件紹介から引越しまで、オフィスレイアウトをトータルで相談できます。また、アイリスグループの総合力を生かし、ネットワーク環境の構築など、さまざまな形でのサポートが可能です。

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まとめ:オフィスのイメージに合わせた床で仕事の効率を上げよう

オフィスの床は、選ばれる色や材質で受ける印象が大きく変わります。スペースの用途に合わせて床材の色や材質を変えることで、仕事の効率アップやリラックスなどの効果を得られます。

床材を選ぶには、色・機能性・コストの3点を基準にすると良いでしょう。たとえば、天然素材のものは高級感がある反面、コストやメンテナンス面では不利になります。予算に合わせた床材を選ぶことで、機能性とデザイン性にすぐれたオフィス作りが可能となります。

床張り替えは、自社だけで検討せず内装の専門業者へ相談するのがおすすめです。アイリスチトセでも相談を受け付けているので、床の変更を検討されている担当者の方は、一度ご相談ください。

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