蛍光灯が2027年で製造中止・生産終了になるのはなぜ?LEDへの交換を進めよう

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蛍光灯が2027年で製造中止・生産終了になるのはなぜ?LEDへの交換を進めよう

2023年の国際会議に基づき、すべての蛍光灯は2027年末までに製造中止となり、輸出入も禁止されます。蛍光灯を使用している企業は、早急にLED照明への切り替えが推奨されています。蛍光灯製造中止の背景や規制内容、そしてLED照明のメリットについて解説します。

蛍光灯が製造中止になる背景

2023年に開催された「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」において、蛍光灯の製造・輸出入が2027年末をもって禁止されることが決定されました。この問題は「蛍光灯の2027年問題」と呼ばれ、環境省や経済産業省などの政府機関が規制の周知を進めていますが、まだ広く認識されているわけではありません。

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水銀を使った蛍光灯は1940年代から国内で製造が始まり、一般的な照明として普及しました。しかし、これが原因で水銀中毒症の一種である「水俣病」が発生し、多くの患者が出たため、1956年には公式に確認され、社会問題として認識されるようになりました。

その後、2013年には水銀による人や環境へのリスクを低減することを目的とした「水銀に関する水俣条約」が採択され、現在では140を超える国・地域が加盟しています。そして、2023年の「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」で、2027年末までに水銀を使用した蛍光灯の製造・輸出入が禁止されることが決定されました。

これらの経緯を受け、蛍光灯に代わって普及が進んでいるのがLED照明です。LEDは蛍光灯に比べて電気代が抑えられ、長寿命であるなどの特徴があります。

蛍光灯の製造中止に関する規制の内容

蛍光灯の製造中止に関する規制について、使用可能期限や規制対象を把握し、早めに対応することが重要です。

 

蛍光灯の製造中止は2027年末

蛍光灯の製造および輸出入は、2027年末をもって完全に禁止されます。ただし、その時点で既に製造済みの蛍光灯については規制の対象外となり、販売や購入しても違反にはなりません。

しかし、多くのメーカーが既に蛍光灯の製造を中止しており、2027年末に向けて現在製造・販売されている蛍光灯も品不足や値上がりが予想されます。また、省エネや環境保護の観点からも、早期のLED化が推進されています。

 

規制の対象になるのは一般照明用の蛍光灯すべて

規制の対象となるのは、一般照明用の蛍光灯すべてです。しかし、蛍光灯には複数の種類があり、種類ごとに製造禁止のタイミングが異なります。2025年末から段階的に廃止され、すべての種類の蛍光灯が製造禁止になるのは2027年末です。

<主な蛍光灯の種類と廃止時期>

直管蛍光ランプ 2027年12月31日製造・輸出入禁止
環状蛍光ランプ 2027年12月31日製造・輸出入禁止
コンパクト形蛍光ランプ 2026年12月31日製造・輸出入禁止

参考:環境省「一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入は2027年までに廃止されます」

蛍光灯の製造中止に伴う対応

2027年末の規制後、在庫が残っている間は蛍光灯を使用できますが、製造が終了するため、いずれ完全に使用できなくなります。そのため、蛍光灯に代わる照明として注目されているのがLEDです。2027年末の規制に向けて、照明のLED化を進めましょう。

 

1. LED照明器具に取り替える

蛍光灯照明器具をLED照明器具に交換するのが一般的な対応です。交換時には照明器具本体や施工費用がかかりますが、LED照明にすることでエネルギーコストやメンテナンス費用を削減できます。

 

2. 直管型のLEDに交換する

細長い直管型の蛍光灯を使用している場合、対応可能な直管型LEDに交換することで、照明器具本体をそのまま使用できることがあります。ただし、多くの照明器具メーカーは照明器具ごとの交換を推奨しているため、直管型LEDの取り扱いは限られています。

また、照明器具が直管型LEDに対応していない場合、この方法は使用できません。対応していない機種で使用すると、事故の原因となる危険があります。対応機種かどうかを必ず確認しましょう。

LED照明のメリット6選

電気代の削減や地球環境の保護など、LEDは蛍光灯に比べて多くのメリットがあります。

主なポイントを見ていきましょう。

 

メリット①電気代が抑えられる

LEDは蛍光灯よりも消費電力が少ないため、節電効果があり、電気代を抑えることができます。また、消費電力が少ないにもかかわらず、明るさは蛍光灯に劣らない点も魅力です。

 

メリット②長持ちする

LEDの寿命は約40,000時間とされ、蛍光灯の寿命(約6,000〜12,000時間)の約4倍です。長持ちするため、コストパフォーマンスが高く、照明交換の手間も減ります。特に、取り付けや交換が難しい場所の照明に適しています。

 

メリット③耐久性が高い

蛍光灯はガラスが使われているため、衝撃で割れやすいという特徴があります。一方、LEDはポリカーボネートなどの割れにくい素材で作られており、外部からの衝撃に強く耐久性があります。

 

リット④熱が発生しにくい

蛍光灯や白熱電球は発光時に多くの熱を発生しますが、LEDはエネルギーを光に効率よく変換し、熱をあまり発生させません。そのため、オフィスや商業施設など密閉された空間でも室温上昇を抑え、空調費用の削減にもつながります。

 

メリット⑤地球環境の保護に貢献できる

LEDは消費電力が少ないため、エネルギー効率が高く、エネルギーを発生させる過程で排出されるCO2の削減に貢献できます。CO2削減は地球温暖化を防ぐための重要な取り組みです。さらに、LEDは蛍光灯に含まれる水銀や鉛、カドミウムなど有害物質を使用していないため、廃棄時にも環境にやさしく処理が簡単です。

 

メリット⑥虫が寄りにくい

LEDは点灯中に虫を引き寄せにくいという特徴があります。蛍光灯は微量の紫外線を発するため、虫が寄りやすいのですが、LEDは紫外線をほとんど発しないため、虫の寄りつきを防げます。

蛍光灯の製造中止に向けてLED照明の検討を

蛍光灯は2027年末に、すべての種類の製造・輸出入が禁止されます。蛍光灯に代わる照明として注目されているLEDは、長寿命、電気代の削減、環境保護への貢献など、さまざまなメリットがあります。早めにLED化を進めましょう。

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